結城浩のお気に入り

目次

はじめに

映画『サウンド・オブ・ミュージック』の中に「My Favorite Things」という素敵な歌がありました。 このページでは、私のお気に入りを紹介します。

お気に入りの本

Clive Staples Lewis『キリスト教の精髄(せいずい)』(新教出版社) ←絶対お勧め!

未信者である隣人たちに対してわたしのなしうる最善の、いや、おそらく唯一の奉仕は、 あらゆる時代を通じて、ほとんどすべてのクリスチャンが共通に抱いてきた信仰を説明し、 かつ弁護することである (「はしがき」より引用)

Clive Staples Lewis『悪魔の手紙』(新教出版社)

(悪魔の文:ここでの「敵」「彼」は神さまのこと)
やはり快楽はの発明であって、われわれの発明ではないのだ。 がすべての快楽を造った。いろいろ探求をつくしてみたにかかわらず、 現在までのところ、われわれは一つの快楽も造り出せなかった。 われわれにできることは、が造り出した快楽を、が禁じたときに、 禁じた仕方で、禁じた程度までも、人間どもにやらせることである。

Clive Staples Lewis『マラカンドラ』(ちくま文庫)

神学的SF第一作。 言語学者ランサムは、邪悪な科学者ウェストンに捕まり、 マラカンドラという星に連行される。 ランサムはそこでその星の住民たちと奇妙な交流を持つ。 初めは未開のように思われたその住民たちと生活しているうちに、 実は「未開」なのは自分たち地球人の方なのかもしれないと気がつく。 そうしているうちにランサムに再び追手ウェストンが近づいてくる…。

Clive Staples Lewis『ペレランドラ』(ちくま文庫)

神学的SF第二作。 ランサムは再び宇宙へ飛び立つ。 惑星ペレランドラの浮島に見出したのは、 その星の「エバ」であった。 ペレランドラの「エバ」が地球と同じように罪に堕することになるのか、 それとも地球では得られなかった恵みにあずかることができるのか。 ランサムは再びウエストンに戦いを挑む。

Clive Staples Lewis『サルカンドラ』(ちくま文庫)

神学的SF第三作。 舞台は<沈黙の惑星>サルカンドラ。 ランサムは組織NICEと戦う。

神学的SF三部作はちくま文庫から出ています。 現代は「エセ神学・エセ神話」からなる小説がはびこっていますが、 ここには正統派クリスチャン文学者による 目もくらむような世界が広がっています。 ぜひ、お読みください。

Gilbert Keith Chesterton『ブラウン神父の秘密』(創元推理文庫)

あなたがたが犯罪を恐ろしいと思うのは、 自分にはとてもそんなことはできないと思うからでしょう。 わたしが犯罪を恐ろしいと思うのは、 自分もそれをやりかねないと思うからなのです。 (「フランボウの秘密」より)

三浦綾子『道ありき』『この土の器をも』『光あるうちに』(新潮文庫)

三浦綾子さんの三部作。 特に若い人にお勧めします。

村上春樹『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』(新潮文庫)

それから彼らは私にシャッフルの方法を教えてくれた。 一人きりでやること、夜中にやること、 満腹状態でもなく空腹状態でもないこと。 そして定められた音声パターンを三回繰り返して聴くこと。 それによって私は<世界の終わり>というドラマをコールすることができる。

村上春樹『パン屋再襲撃』「ファミリー・アフェア」(文春文庫)

でも一度だけ夜中の一時から三時まで彼女の手を握ってやっていたことがある。 僕が仕事から返ってくると台所のテーブルで彼女が泣いていたのだ。 台所のテーブルで泣いているというのはたぶん僕に何かをしてほしいという ことなのだろうと僕は推察した。 だって放っておいてほしければ、 自分の部屋のベッドで泣いていればいいのだ。

村上春樹『村上朝日堂 はいほー!』「チャンドラー方式」(新潮文庫)

たとえ一行も書けないにしても、 とにかくそのデスクの前に座りなさい、 とチャンドラーは言う。 とにかくそのデスクの前で、二時間じっとしていなさい、と。

村上春樹『遠い太鼓』「ペトラ(レスボス島)」(講談社文庫)

「あらあら、とても遠くですのね。ギリシャはいかがですか?」 「すごく気に入っていますよ」と僕は礼儀正しく答える。 「それは良かったですわ。私たち、外国の方々に楽しく過ごして頂きたいんです」 「有り難う。とても楽しく旅行しています」 十歳の女の子と喋っているような気がしない。

お気に入りの映画

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