プロジェクト杉田玄白の応援ページ

〜あなたも翻訳をしませんか〜

結城 浩

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目次

はじめに

プロジェクト杉田玄白は、 『伽藍とバザール』の翻訳で有名な山形浩生さんがはじめたプロジェクトで、 一言で言えばフリーな翻訳文書を公開するものです。

結城もピーターラビット(いまは公開できないけれど)やオー・ヘンリー、 それにルターなどで微力ながらプロジェクト杉田玄白を応援しています。 フリーで使える翻訳文書が広がるのは楽しいことだと思うからです。

このページには、 日記や掲示板に書いた『プロジェクト杉田玄白』を応援する文章を集めてあります。

そもそも、プロジェクト杉田玄白については…以下をどうぞ。

1999年10月28日 - 山形浩生さんからメールをもらう

きゃー。 あの『伽藍とバザール』を翻訳なさった山形浩生さんからメールもらっちゃった(ミーハー)。 いま山形浩生さんはフリーの翻訳文書を広める「プロジェクト杉田玄白」をやっていらっしゃる。 その作品の一つ「不思議の国のアリス」のほんのちょっとしたtypoをメールで指摘したら、 すぐに返事を送ってくださったのであった。 テスターを大事にするというバザール方式をちゃんととっていらっしゃいますねえ (^_^)。

1999年11月14日 - クリスマスに向けて『賢者の贈り物』準備中

クリスマスに向けて、O.Henryの『賢者の贈り物』翻訳を準備中。もうすぐ完成。 またマルチン・ルターの『小信仰問答集』も翻訳中(『小教理問答』の方が正しい訳書名のようだ)。 翻訳がすんだら、プロジェクト杉田玄白参加作品として公開予定。

1999年11月15日 - あなたも翻訳をしませんか?

山形浩生さんがプロジェクト杉田玄白のドメインを取ったらしく、 URLが、 http://www.genpaku.org/ に変わっていた。 翻訳が重要な意味を持つ日本で、 もっとフリーに使えるオンラインの翻訳文書を増やそうという主旨に結城は強く賛同する。 例えばホームページで有名な海外の小説の文章を引用したいとき、 権利関係とか気になりますよね。 でも例えば 「Copyrightさえきちんと表示してくれたら無断で使ってもいいよ。もちろん、無料で」 という文章がオンラインで手に入ったらすごくうれしいと思いませんか。 それでささやかながら時間の合間を見ていろんな文書を翻訳し、 フリーで公開しようと思っている。

といっても、どうせやるなら、キリスト教に関係したものの方が楽しかろうと思っている。 それでプロジェクト・グーテンベルグを眺めてみて、 マルチン・ルターの『小教理問答』 を引っ張ってきたわけである(もうだいたい翻訳はすんで、これから誤訳チェックに入る予定)。 Part 3の 主の祈りについて だけはすでに公開している。

それから O.Henryの『賢者の贈り物』 も、キリスト教的意味合いが少しあるので、 選び出した。 もうすぐクリスマスだしね。翻訳すんだのでさっそく公開。 実はこの『賢者の贈り物』は以前、一度翻訳したことがあるのだ。 彼女から『賢者の贈り物』の美しい絵本(洋書)をプレゼントされたので、 そのお返しに、翻訳した文章を彼女へのクリスマスプレゼントにしたのである。 ちなみにその彼女は現在私の素敵な奥さんになっている。

あと翻訳しかけているのが 『白雪姫』 と 『イソップ物語』 だが、これはキリスト教的ってわけじゃない。 まあ筆ならしという感じか。 イソップ物語は数が多いから有名どころだけ訳して後はほっとくかも。 それから、ひそかに ブラウン神父もの も翻訳しようと思っている。 チェスタトンはブラウン神父に、 結構神学的なことをしゃべらせているのだ(しかも実用的で洞察が深いものを)。 しかしチェスタトンの文章は翻訳するのがめちゃくちゃ大変なのである。 (結局、白雪姫、イソップ、ブラウン神父の翻訳はやめた)

うん、それからできるかどうかわからないけれどやってみたいのが、 子ども向けの聖書物語 だ。聖書の記事を翻訳するのだが、 できるだけ子どもの語彙の範囲で、しかも読み聞かせができるようにリズミカルで美しい語調の文章にする。 題材もよく選んで、神様の愛がはっきり表現されている記事を選ぶ(これに類することは、 『シルヴィーとブルーノ』の前書きでルイス・キャロルが書いている)。 書いて、フリーでオンライン公開して、 みんなが(ちょうどフリーソフトのバザール方式のように)自由に修正したりパッチを流したりできる、 って素敵だと思いませんか。

私は山形浩生さんにとても感謝している。 何て言うかこう…翻訳に対して「構えた」態度を打ち壊してくださったので。

あなたもどうですか。 好きな文章を翻訳して『プロジェクト杉田玄白』に参加しませんか。 詳しくは以下を参照のこと。

1999年12月10日 - 『マルチン・ルターの小信仰問答書』の翻訳にあたって

『マルチン・ルターの小信仰問答書』全訳が完成しました。 HTML版とPDF版を同時公開いたします。

『信仰要義』によればルターはこの問答書(カテキズム)を現実的な要求のために作ったとのこと。 すなわち「家長が家族のものにどうやって信仰のエッセンスを教えるか」 という要求に応えるハンドブックとして考えていたようです。

結城はルーテル教会にいってるわけでもなく、ルターの研究者でもないです。 ただ「何か翻訳してみたい」という気持ちがここしばらく心の中で渦巻いていて、 そんなときに山形さんのプロジェクト杉田玄白に刺激され、 著作権の問題のないパブリックドメインの文書がプロジェクトグーテンベルグにあって…。 とそんな流れで、 この『マルチン・ルターの小信仰問答書』を翻訳することになったのです。 情報をくださった方々に深く感謝します。 特に、参考文献を調べてくださっためうさん、 親切なお申し出をしてくださった湯口さん、 東京聖文舎について教えてくださったいわおくさん、 そのほかのみなさんに感謝します。 時間の都合で『信仰要義』のみを調べて翻訳の助けとしました。 そのほかの翻訳や参考書の利用は今後の課題です。 誤訳の指摘などを心からお待ちしています。

そうだ、英訳をなさったRobert E. Smithさんにもメールをしておこう…。

この翻訳がどんな意味を持つのか、 結城にはさっぱりわからないのですが、 きっと主なる神様が最善のことをなしてくださると信じ、 イエスさまのお名前によって祈ります。

今後、以下のことをやれたらやりたい(時間と気力があれば)。

なお、結城のこの翻訳は、著作権表示をちゃんとしていただければ、 印刷、再配布、改訳など、結城に断りなく自由にしてくださって構いません。 どうぞどんどんお使い下さい。 ライセンスはそのうちきちんとしたいと思っています。 現在はOpenContentが提唱しているライセンス(GNUのGPLみたいなもの)にすることを検討中。 (結局、Gutenbergに登録するために、パブリックドメイン扱いにすることにしました)

1999年12月23日 - オー・ヘンリー『最後の一枚の葉』

オー・ヘンリー『最後の一枚の葉』を翻訳しました。 例によってプロジェクト杉田玄白に登録します。 版権表示していただければ自由に利用してくださって構いません。

2000年1月18日 - 青空文庫と杉田玄白からリンクがはられたことになる

先日、青空文庫からのリンクで結城のページをはじめて知ったというクリスチャンの方からメールをいただいた。 何だかこういうのってうれしいですね。 ネットのいろんな活動も、 恥ずかしがらずに大胆に公開していくと、 いろんなつながりが生まれるものですね。 青空文庫の訳者紹介も自分で書いていて気恥ずかしいのだけれど (著者紹介よりも訳者紹介の方が長いというずうずうしさ(^_^;)、 そういうのも神様が用いてくださって出会いを与えてくださることを期待し、感謝します。

青空文庫に『最後の一枚の葉』が登録される。 青空文庫に登録されている文書には「図書カード」がつく。 『最後の一枚の葉』と『賢者の贈り物』に書いてある、 「作品・著者・訳者について」という文章は私が書いたものだが、 こういうのって、何だか楽しいですね(ああ、またミーハーっぽい…)。

山形さんのプロジェクト杉田玄白を刺激として、 結城はオー・ヘンリー二編を翻訳できた(あと、ピーターも翻訳したけどいま押入れの中にある)し、 山形さんや青空文庫さんとお近づきになれたし、 両方から結城のページへリンクが張られたことになるし(これって大きな宣伝では…)、 何だかいいことずくめじゃないでしょうか。 うんうん。 自画自賛はそのくらいにして、きちんと神様に感謝しましょうね>自分。

2000年4月24日 - 共産党宣言とプロジェクト杉田玄白

吉峯耕平さんという方がエンゲルスの共産党宣言を翻訳していて、 山形浩生さんのプロジェクト杉田玄白に参加している。 吉峯さんは、自分だけで全部翻訳するのではなく、 ほんの少しでも翻訳に参加してくれる人を広く募ろうとしている。 そのため、翻訳途中の「作業ファイル」も公開し、 「二段落ぐらいだったら訳してみてもいいけど」 なんていう人を求めている。

吉峯さんも書いているけれど、 プロジェクト杉田玄白に参加する翻訳者がどんどこ増えない理由の一つは、 山形さんがこわい、とみんなが思っているからかもしれない。 でも、そんなことはない、たぶん (結城も最初山形さんにメールを出すときは緊張したけれど、ね)。

結城もピーターラビット(いまは公開できないけれど)やオー・ヘンリー、 それにルターなどで微力ながらプロジェクト杉田玄白を応援している。 GPL風にフリーで使える翻訳文書が広がるのは楽しいことだと思うからだ。

プロジェクト杉田玄白でオー・ヘンリーを公開して、 それをさらに青空文庫に寄贈すると、 青空文庫から逆に結城のページに訪れてくれる人が出て来たりして、 ネットっぽい不思議な展開がはじまったりする。 さらに、ルターのカテキズムを翻訳したところ、 今度はプロジェクトグーテンベルグからお声がかかってきたりした。 これはもう病みつきになっちゃう面白さである。

結城自身は共産党宣言の翻訳に参加する気持ちも時間もないけれど、 「翻訳、ちょっとやってみようかな」と思う方は以下のリンクからどうぞ。

2000年4月25日 - テキスト公開の面白さ

時間をかけて翻訳をしたり、 ファイルのフォーマットを整えたりしても、 もちろんどこからも金銭的な報酬はやってこない。 だったら、なぜフリーで使えるテキストを作ったり、公開したりするのだろう。

結城にもよくわからない。 ただ「何かしら面白い」という感覚がある。

はじめてプロジェクトグーテンベルグに出会ったとき、 とても驚いたのを覚えている。 無料で、自由に使えるテキストが大量に公開してある。 『赤毛のアン』もある。『シャーロックホームズ』もある。 『不思議の国のアリス』もある。 いったい、これは何だろう、と驚いたのだ。 でもそのときは、自分がそれに何かしら関係がある、とは考えなかった。 純粋な情報の受け手としてしか自分を見ることができなかった。

プロジェクト杉田玄白の話をWebで見たとき、 何かがピピッとひらめいた。 「小さい作品なら、自分にも翻訳できるんじゃないかな」 そして、ピーターラビットシリーズを翻訳した (後にピーターラビットはまだ著作権が切れていないことが判明して公開をやめた)。 どきどきしながら山形浩生さんにメールを書いた。 それが1999年の11月ごろのこと。 引き続いてオー・ヘンリー、それにマルチンルターの作品を翻訳して公開した。

それをさらに青空文庫に寄贈すると、 青空文庫から逆に結城のページに訪れてくれる人が出て来たりして、 ネットっぽい不思議な展開がはじまったりする。 さらに、ルターのカテキズムを翻訳したところ、 今度はプロジェクトグーテンベルグからお声がかかってきたりした。 これはもう病みつきになっちゃう面白さである。

2000年4月26日 - プロジェクトグーテンベルグからお声がかかる

プロジェクトグーテンベルグは、 世界中のパブリックドメインの(著作権が切れた、あるいは著作権が放棄された)テキストを収集しているプロジェクトである。 昨年末にプロジェクトグーテンベルグから、 結城の翻訳した『マルチン・ルターの小信仰問答書』をプロジェクトグーテンベルグに置きませんか、 というメールがやってきていた。 要するに結城浩の(翻訳文の)著作権を放棄してパブリックドメインに置かないか、ということである。 昨年末には「祈ってから返事します」とリプライを返しておいた。 このたび『マルチン・ルターの信仰問答書』をパブリックドメインに置き、 グーテンベルグにcontributeすることに決めた。 それにあたってプロジェクト杉田玄白の山形浩生さんにもメールを入れるとすぐさま「プロジェクト杉田玄白としても全く問題なし」というお返事をいただく。 オーケー。すべてよし。

結城のすべての活動を通して、結城ではなく主の栄光が表されますように。

2000年5月2日 - 翻訳ができるクリスチャンの方、あなたもいかがですか

『マルチン・ルターの小信仰問答書』が青空文庫に収録できることになった。 オー・ヘンリーのときと同様に、 富田さんにエキスパンドブック版を作成していただくことになる。 また、青空文庫の「図書カード」の原稿を書いてメールする。 たぶん公開は連休が明けてからになるであろう。 結城はルターの研究者でもないし、神学者でもない。 それなのにルターの作品を翻訳して公開するというのは、 まあある意味で無謀なことでもあり、 研究者から見たら噴飯ものなのかもしれない。 とんでもない誤りをしている可能性だってある。 でも、いいのだ、と私は思っている。 オンラインでキリスト教の教義のエッセンスを読んでくださる人が一人でも増え、 それを通してキリスト教に興味を持ってくれる人が増えてくれればいいじゃないか、 と思っている。 オンラインで公開しておけば、 何か間違いがあったときには指摘していただけるし、 直すことだってできる。 いまはこの『マルチン・ルターの小信仰問答書』はパブリックドメインに置かれているから (原本も、英訳も、私の和訳も)、 誰でも、好きなように、このテキストを使って構わない。 印刷しようが、修正しようが、 誰にも何も断る必要はないし(誤訳があったら指摘してほしいけれど)、お金も払う必要がない。 それって、素敵なことじゃないですか。

著作権の切れているキリスト教関係の文書ってたくさんあります。 それは自由に翻訳できるし、それを自由に公開できる。 翻訳ができるクリスチャンの方、あなたもいかがですか。 「自分はクリスチャンで翻訳もできるし、したい気持ちもある。でもホームページで公開したりするのはよくわからない…」 という方がいらっしゃいましたら、 時間のゆるす限りご相談にも乗りますよ。 以下に参考のリンクをいくつか示します。

2000年5月10日 - 『マルチン・ルターの小信仰問答書』エキスパンドブック版

青空文庫の富田倫生さんのご尽力により、 『マルチン・ルターの小信仰問答書』エキスパンドブック版が完成しました。 近日中に青空文庫でも登録のアナウンスがなされるはずです。

富田さんからのメールをもらうのはとてもうれしい。 以前にも書いたかもしれないが、 富田さんは電子メール文のお手本となるようなメールをお書きになるのだ。 必要十分な情報を盛り込んでいるが、冷たくなく、 こちらへの敬意と、作品に対する愛情がにじみ出ているような文章なのだ。

この『マルチン・ルターの小信仰問答書』を通して、 キリスト教に興味を抱いたり、聖書を読み始めたりする方が 一人でも多くなることを心からお祈りいたします。

2000年5月12日 - 『マルチン・ルターの小信仰問答書』が青空文庫へ

青空文庫に『マルチン・ルターの小信仰問答書』が登録されました。 ご尽力くださった富田さんと青空文庫の方々に感謝します。 2000年5月12日の「そらもよう」の中で富田さんは技術的な観点に触れておられました。 それはそれとして、 私はこの「小信仰問答書」の内容(つまりは聖書の内容)が現代の私たちの生活にも 大切な意味を持つ、ということを指摘しておきたい。 歴史的な意義のある書物、 としてだけではなく「今日の私」にかかわりのある書物として 聖書を扱いたいと思っている。

2000年6月20日 - Project Gutenbergに登録

katoktさんからのメールの中にあった「英辞郎」というWeb上の辞書を見る。 恥ずかしながら(?)私は英訳のときに研究社の(紙の)英和辞典を使っている。 オンライン辞書を使えばいいのだろうけれど。

あ、そうそう。まだProject GutenbergのNewsletterには登場していないけれど、 『マルチン・ルターの小信仰問答書』がProject Gutenbergのftpサイトに登録されました。 メールのやりとりの中で、Project GutenbergのHartさんが、 「We would LOVE to post more Etexts in Japanese!!!」 と叫んでおられた。 そこで、参考まで(FYI)に『青空文庫』というものがありますよ、と伝える。

ところで例えば『青空文庫』の中のテキストのうち、 著作権が切れたものを青空文庫さんがProject Gutenbergへcontributeするというのは 「取り扱い規準」上はオーケーなのだろうか。

青空文庫はさておき、 もしも、これをお読みのあなたがパブリックドメインの日本語テキストをお持ちなら、 Project Gutenbergへcontributeすると喜ばれるかもしれません。 え、そういうことをやって何の得があるかって? 疑問に思う人は『ノウアスフィアの開墾』を読みましょう。(^_^)

プロジェクト杉田玄白の方では、 山形浩生さんの『鏡の国のアリス』が進行中である。 翻訳が進んでいく様子が読めるのも何とも面白い。

2000年6月28日 - インターネットは"AS IS"の世界

検索エンジンで「杉田玄白」を検索すると、 本当の杉田玄白とともにプロジェクト杉田玄白が結構見つかる。 個人ページで言及している場合もあるし、 翻訳・フリーテキスト・技術文書関係のリンク集に登場する場合もある。 Webへの浸透度はなかなかのものである。

結城はプロジェクト杉田玄白を応援している。 もっと多種類に渡る翻訳がオンラインで自由(フリー)に読めたらいいな、と思う。 もっとどんどん翻訳する人が増えたら楽しいだろうな、と思う。

例えばこういうのはどうだろう。 個人でWebサイトを立ち上げている人、 ネットで自分の活動を宣伝したい人は、 自分が関心を持っている分野の文章を翻訳する。 そしてそれをプロジェクト杉田玄白に登録しちゃうのだ。 そうすれば杉田玄白から自分のページにリンクが張られる。 つまり、プロジェクト杉田玄白を自分の活動の宣伝の場として利用するのだ。 杉田玄白が有名になってくれればくれるほど、 自分のサイトへの訪問者も増えてくれる(はず)。

ネットはまさに "AS IS" の世界。 肩書きも学歴も関係がなく、 作品を現物として「ほら、どうだ」と提供したもの勝ちである。 作品を広く募っているサイトをうまく利用して、 自分をアピールする場とするのだ。

青空文庫も見てみよう。 そこに登録されているシャーロックホームズの翻訳は、 何と、高校生の大久保友博さんが行なっているのだ。 1982年生まれだって。すごいなあ。

こう言っちゃなんだけれど、 (1963年生まれの) 結城が登録している『幸福の王子』や『最後の一枚の葉』なんかは、 学校の英語の時間で翻訳させるようなやさしい文章である。 「はい、作品でございます」というほどたいそうなものじゃない、と考えることもできる。 でも、いいのだ。 ささやかな翻訳であっても、 それは私なりの杉田玄白へのエールだし、 また自分のサイトの宣伝でもあるのだ。

ですから、これをお読みのみなさんも、 翻訳やりましょ、やりましょ。 英語のテキストは、 プロジェクトグーテンベルグなどにうなるほどあります。 (誰か『赤毛のアン』やらないかなあ) そして翻訳したあかつきにはプロジェクト杉田玄白へご登録くださいな。

2000年7月4日 - 誰か翻訳しないかなあ、という作品(1)

誰か翻訳して「プロジェクト杉田玄白」に参加しないかなあと思う作品。 原題名をつけたのはプロジェクトグーテンベルグに原文がある作品です。

2000年7月8日 - オスカー・ワイルド『わがままな大男』翻訳

オスカー・ワイルド『わがままな大男』を翻訳しました。 いつものようにプロジェクト杉田玄白へ正式参加予定。 誤訳や誤字などの指摘を歓迎します。 誤訳を探せるように、原文も置いておきます。

2000年7月9日 - 誰か翻訳しないかなあ、という作品(2)

夜中、いつものようにkatoktさんの『ピーターパン』が一章進んでいたので、 気になる部分をチェックしてメールする。 この方、偉いですね。 毎週一章ずつきちんきちんと翻訳が進んでいる。 ピーターパンってこんなに長い話だとは思わなかった。 そんなに単純な話じゃないし、面白い発見もいろいろあって楽しい。 例えば、物語では人間と動物の会話がスムーズに行なわれるってよくあることだけど、 ピーターパンでは、ネバーバード(ネバー鳥)とピーターパンの会話はちぐはぐに進む。 で、両方がいらついたりして。

『最後の一枚の葉』などは、書店に行くとたくさんたくさん翻訳が出ている。 自分が苦労した部分などを読み比べてみると、違いがわかってとても面白い。 さらっと省略している場合もあるし、 意味がわかりやすいように言葉を補っている場合もある。 自分で一度訳しているから、訳者の工夫のようすがよく理解できるように思う。 やっぱり何事もやってみるものですね。

翻訳といえば、Project Gutenbergに登録した『マルチン・ルターの小信仰問答書』、 Hart氏がNewsletterに掲示するのを2ヶ月忘れてしまう、というミスあり。 Hart氏に連絡したところ、えらく恐縮されてしまう。

以下、プロジェクトグーテンベルグの本の一覧を見ながら、 誰か翻訳して「プロジェクト杉田玄白」に参加しないかなあと感じた作品。 ★マークはおそらく短いと思われるもの。

プロジェクト杉田玄白には「進行中の作品」(Work in Progress)というのもあるので、 まずは手をあげてやりはじめる、というのもありかも。

2000年7月11日 - プロジェクト杉田玄白に参加して感じたこと

私が翻訳して杉田玄白に登録している文章は オー・ヘンリーなどの短いものが多いのですが、 それでもプロジェクト杉田玄白に参加して学ぶことは多数ありました。 以下、あたりまえのことですが感想めいたことを書きます。

以上、あたりまえのことを長々と書きました。

で。

もしもこれをお読みのあなたも、翻訳をやってみませんか? そして、ぜひWebで公開し、 そしてそして、プロジェクト杉田玄白にご参加ください。

付録:プロジェクト杉田玄白を応援したいあなたへ

プロジェクト杉田玄白を私も応援したいというあなたへ、 応援の方法はいろいろあります。 以下を参考にどうぞ。

リンク集

基本

プロジェクト杉田玄白へのエール

杉田玄白訳者リスト

プロジェクト杉田玄白に作品を登録している方へのリンクを作ってみた。 どのページも全体的に「文字」が多い…。 順不同。まじめにチェックしていないので抜けがあるかもしれません。 敬称略。

そのほか

更新履歴

豊かな人生のための四つの法則