結城浩の日記

[年間聖句] 神のことばは生きていて、力があり、両刃の剣よりも鋭く、たましいと霊、関節と骨髄の分かれ目さえも刺し通し、心のいろいろな考えやはかりごとを判別することができます。 (ヘブル 4:12)

2002年2月18日 (月) - デザイン *

トップページのデザインをいろいろいじっています。 レイアウトが崩れている部分を見つけてくださり、 またどう直したらよいかのアドバイスまで送ってくださるみなさん、 ありがとうございます。感謝します。 他の人(他のブラウザ)のスクリーンショットを見ると、 軽い驚きがありますね。おお、こんな風に見えているのか、と。

思いつき。 Lynxやw3mでどのように表示されるかのスタイルシートってあるのだろうか。 もしあるなら、それをOperaのAuthorモード(あるいはUserモード)用のスタイルシートとして 設定すると、ボタン1つで「Lynxやw3mでどう見えるか」が分かる。

最近得られた知見。

現在の気になっている点。

去年の話。 「闇黒日記」の野嵜さんからの、

平成13年7月11日 結城浩さんのサイトを見る度に思ふ ——たまにはHTML文書を文法チェッカにかけてみたらどうか。

という指摘はとてもありがたいものでした。

あの後、この指摘を受けてmakefileの中にHTML-lintを入れました (なんて素直な私 < 自画自賛)。 あとでまとめてHTMLの記述を直すのではなく、 ページを更新するたびごとに少しずつ直していけるので、 あまりHTMLを直すことが負担にならない。 ちなみに、上記の指摘を私に教えてくださったのは別の方でした。 その方にも深く感謝します。

読者からのフィードバックは貴重なものだ、というお話。

2002年2月17日 (日) - トップページ修正 *

というわけでトップページを、ちょっと修正してみました。

デザインというのは難しいですね。 プログラムのデザインでも、画面のデザインでも、 「トレードオフ」をどう考えるかというのが重要なのですね。 「あちらを立てればこちらが立たず」にどう折り合いをつけるか。

というようなことを書いていたら、 freedomcatのshinoさんも同じようなことを考えていらっしゃる(2002/2/18[00:06])。

いま実際に自分の手を動かしてサイトのHTMLやCSSなどをいじっていると、 いろんなことを自分が「知らない」ことに気がつく。 そして、そういう状態で有名サイト(例えばAmazon.co.jp)を見に行くと、 とても勉強になる。 「あっ、こういう問題は、こうやって解決するのか」 と気がつくのである。 どういうことかというと、 天下りに「こういう問題にはこういう解決方法があるのだ」と教えられても 頭に入らないということだ。 自分で「うーん、これは問題だぞ」と悩んでから、 解決方法を提示されると深い理解にいたるのだ。 そういうプロセスを経て得た知識は自分の血となり肉となる。 だから、試行錯誤するのは決して時間の無駄ではないのだ (と自分に言い聞かせて、と)。

Amazon.co.jpのサイトデザインはよくできていると思う (HTMLの記述方法という点ではなく)。

「レイアウトが崩れている」「ここがおかしい」というご指摘をいただいています。 世の中にあるたくさんのブラウザを全部自分で試すわけにはいかないから、 こういう指摘はとてもありがたいです。

2002年2月16日 (土) - ゆっくり過ごす *

(08:46) きょうはゆっくり過ごします。ときどき見にくるよろし。

(09:19) Visual Studio .NETリリースだそうです。

(09:23) 古いメールを整理。 といっても年代別にフォルダ移動しただけ。 (関心空間の「メーラ」)

(10:01) 若い人というのは、いろんな人からあれこれ言われる。 でも年齢が上がってくると、あまりあれこれ言われなくなる。 それが「言われる必要がない」ならばまあ問題はないけれど、 そういう可能性は少ないのではないか。

まわりの人が「あの人はこういうところに問題があるけれど、 年長者だからあまりとやかく言わないでおこう」と考え始めるのではないか。 もしかしたらまわりの人は「このあいだ一言『ご忠告』申し上げたら、えらくご立腹になった。 よかれと思って言ったのだが。まあいいや、もう『ご忠告』なんぞしないでおこう」 と思っているのかもしれない。 世の中の「先生」や「上司」にはそういう扱いを受ける人が多いであろう。

しかし、フィードバックを受けない当人はどうなるか。当然どこかに暴走していくことになる。 考えてみよう。運転手からフィードバックを受けない自動車のことを。 最初に位置をきっちりあわせていれば、ハンドルをまったく動かさなくてもまっすぐ進んでいく? そんなことはない。運転手が絶えず細かい調整をすることによって自動車はまっすぐ進めるのだ。

さて。

ここで話を「世の中にいるセンセイの批判」に向けるのはたやすい。 「あのセンセイは人の忠告を聞かない」というように。 でも「人差し指で他人を指差して批判するときには、 中指・薬指・小指が誰を指しているかを見よ」とワインバーグは言う。 そこで、私は自分の話をすることにしよう。

私は他の人からのフィードバックを絶やさないようにしたい。 暴走したくないからだ。 もちろん自分で聖書を読み、 自分でまちがった方向に進んでいないか(いろんな意味で)を考えなければならない。 家内や子供という家族からの意見も大事にしたい。 しかし他人の目というのもかけがえがない。

ときどき、 「ロバ耳」やメール経由で私もいろんな アドバイス、意見、批判、忠告を受けることがある。 もちろん、その中には正しいものも間違っているものもある。 もともと私がわかってやっているものもある。 しかし、他の人からのフィードバックが (特に私の方法に「ノー」といってくれるフィードバックが) 存在するというのは、 非常にありがたいことである。 こういうことを言ってくれる人を、 私は大事にしなければならない、と思う。

(11:00) 天気がよいので、次男を連れて近所をぐるっと回る。 私が一歩あるくとき、次男は三歩あるく。 まるで三連符のように。

(11:03) ブラウザのプラグインになっているテキストエディタってあるのだろうか。 いや、ふと思っただけですが。

(12:28) お昼はスパゲティ。

(15:44) あちこちのページの最上部に階層型のナビゲーションバーをつけてみた。 各種情報とか、 文章教室とかね。

(17:28) ソファで横になり、 ラッコが石を抱くように次男を乗せて(次男は寝っている)ユーザビリティの本を読む。 面白いなあ。 またいろいろサイトをいじってみることにしよう。 晩御飯は ドミノピザの予定。

(19:50) 長男はピアノの練習中。次男は英語のビデオを見ながら寝転がってもにょもにょ暴れている。 私はサイトの中に階層型のナビゲーションバーをせっせと入れている。

(20:07) MakeWebの古いバージョンで作ったページにバーを入れるのはめんどうだなあ。 それから、 ギコ猫の23個個別にバーを入れるのはあとでPerlでやることにしようっと。 うにゃうにゃ。 そうか、階層がはっきりわかると、 検索エンジンでサイトの深いページに突然やってきた読者が迷わないんだね。

(00:00) ローカルでトップページをいじっています。 そのうちまた大きく変えます。 ごめんなさい > みのるさん。

(00:24) おやすみなさい。

2002年2月15日 (金) - スーパーおすすめサイトに選ばれました *

[TECHASK] 「技術系メーリングリストで質問するときのパターン・ランゲージ」のページが、 All About Japanの「ビジネスへのネット活用」で『スーパーおすすめサイト』に選ばれています。

感謝です。

[Usability] Webのユーザビリティについての本を紹介します。 Steve Krugの『ウェブユーザビリティの法則』は、とてもいい本です。お薦めです。 お薦めの理由は… 薄くてすぐに読みとおせる( 私は書店から帰ってくる電車の中30分ほどで半分を読みました)。 話がわかりやすくて具体的。 理屈や統計ではなく偉大なる「常識」を働かせる工夫に満ちている。

Krugのユーザビリティの法則(その1)は「ユーザに考えさせるな」というもの。 デザイン上の判断に迷うときには、 ユーザが一瞬でも考え込まずにすむような方向に倒すようにとのこと。

そして「あっ、自分にもできそうだな」と思わせる「ユーザビリティテスト」の方法も書かれている。 ユーザビリティの専門家をやとわず、ユーザビリティ・ラボなんか使わない、 本当に有効なテストの方法についても書かれている (eXtreme Programmingと通じるところがあるかも)。 実際のユーザビリティテストの様子を、 サンプルとして映画のシナリオのように読ませてくれるのも面白い。

そうそう、この本そのものが「ユーザビリティ」が高いんですよ。 翻訳も自然で、とてもよいです。

こういう本を読むと、自分のサイトをいろいろいじりたくなりますね。

…で、帰ってきてからさらに30分で残りを読んでしまいました。 トップページデザイン、ナビゲーション、検索などのヒントやアドバイスがたくさんありました。

2002年2月14日 (木) - 脱稿! / Opera / 404 *

[DP/2] 『Java言語で学ぶデザインパターン入門』マルチスレッド編の 原稿+ソース+図版を編集部に送りました。 やっと脱稿です!

みなさん、応援のメールやお祈りをありがとうございます。 みなさんに心から感謝するとともに、 どんなときにも支え、導いてくださる主なる神さまに感謝いたします。

神さま、あなたはすばらしい方です。 あなたがいらっしゃらなければ、私は何もすることができません。 すべてのよいことは、わたしがしたのではなく、あなたがなさったのです。 いま、すべての栄光を、あなたにお返しいたします。

神さま、感謝します!

イエスさまのお名前で祈ります。アーメン!

[Opera] Opera(オペラ)というブラウザを使い始めています。 なかなか快適です。

Microsoft Internet Explorerより速い。 体感速度でかなり違います。 何だ、遅いのはネットワークのせいじゃなかったのか、というぐらい違う。

非常に細かくカスタマイズができる。 JavaScriptは有効にするけれど、 うるさいPop-upウインドウは出さないというのはいいですね。 User modeとAuthor modeでスタイルシートが選べる。 iniファイルを修正してボタンの配置や画像も自由にカスタマイズできる。 H1〜H6, PRE, FORMなどのフォントを自由に選択できる。

[404] 本日のNot Foundから。

/event/self.cgi (カテゴリ別リンク集のリンクミス)
/writing/techask.htm (これはどこかの掲示板に .htm と .htmlを間違って書かれたらしい)
/counter/"  (たぶん誰かのURLの書き間違い)
/tf/tf2002.html (たぶん誰かがURLを予想して手入力したもの)

[WL] 寝込んでいて更新できなかった「文章教室」を更新。

2002年2月13日 (水) - 404のチェック *

[Usability](メモ) 404ページのカスタマイズの副産物として、 自動リンク切れのチェックができるようになった。 特に、 リンクミスやファイルの転送忘れなどがわかるようになった。 それから、よその掲示板に誤って書かれたURLの検出も。

/ima/w101.gif (転送忘れ)
/robots.txt (ファイルなし)
/makeweb/sample.txt (転送忘れ)
/whatwas/ (リンクミス)
/dig/honkaku.html (x.htmlと修正忘れ)
/dig/weak.html (week.htmlと綴りミス)
/pq/catch.html (転送忘れ)
...

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