『境界線』人間関係を考えさせられる本

結城浩

2005年1月31日

遅ればせながらやっと『境界線』を購入して読み始めました。 見た目はけっこう厚くてびっくりしたのですが、 読み始めてみると、すごく面白いですね、これ。 まだ一章しか読んでいないのですが、何だか身につまされることがたくさんでてきて、 考えさせられます。

冒頭はシェリーという働いている主婦の話。 シェリーは勤勉で真面目。彼女は、誠実に愛にあふれた人間関係を築こうとして涙ぐましいほどの努力をしている。 母親との関係、子供との関係、夫との関係、職場の同僚や上司との関係…、 そのすべてについてシェリーはがんばっている。 でも、シェリーが期待するほど彼女の人生はうまく回っていない。

その原因は何か?

シェリーは怠け者ではない。もっと努力すれば解決するという問題ではない。 愛や奉仕の精神が足りないわけではない。シェリーは十分に他の人に尽くそうとしている。 でも、その奉仕の割には、周りの人は喜ばない。 周りの人はシェリーの奉仕に対して、まるで何も受け取っていないようだ。

いったい、なぜだろう?

原因は「境界線」にあるのではないか、とこの本の著者は述べます。 自分に責任のある範囲 ――境界線―― をはっきりと定めること、 それができていないと、いろんなことがめちゃくちゃになっていく…。