鏡の国の50音表

結城浩

息子が折り紙で「手裏剣」や「おはじき」を作る。 私はそれをじっと見て、息子にパリティの話をする。

私「ほら、このおはじきはこっちがこうなっているでしょう。これを鏡にうつしたら、鏡の国のおはじきは反対にこう折り込まれるよね」

息子「ふんふん」

私「じゃあ、鏡の国のおはじきを作れる?」

息子「…(ぱたぱた折り紙をする)…ほら、できたよ」

私「おお、できたねえ」

息子は左利きである。文字も左手で書く。 我が家では文字は直接は教えないが、壁に私が書いた50音表を貼ってある。 息子はそれを見ながらいろんな文章を書く。 息子は鏡文字をよく書くが、それが左利きと関係があるかどうかはわからない。 一度私が「鏡の国の50音表」(つまりすべてがわざと鏡文字になった50音表)を作ってみせてから、 息子の鏡文字は激減した。おそらく普通の文字と鏡文字の違いを意識したのであろう。

息子の文字の書き順は一貫性があるものの、私たちの書き順とは異なる。 しかし、どうも左利きにはその方が書きやすそうな書き順に見える。 家内が本を読んでいて 「左利きの人の書法が確立していないのは教育界の怠慢」というのを教えてくれる。 確かにそうかもしれない。

「左利きの人のための文字の書き順」に関する情報をご存じの方、ぜひご一報ください。 現在の日本の学校って、文字の書き順についてうるさいのだろうか。

(1999年1月16日の日記から)

豊かな人生のための四つの法則