問題の記述

結城浩

2003年5月10日

みかままさんの文章にちょっと反応。 「今、ふっと、(デザイン)パターンは「問題を記述すること」の方に意味があるのではないか、と思った。」 とのことですが、私もそれにおおむね賛成です。 もちろん、 それ以前に「似たような問題が繰り返し発生している」ということに気が付くことが大事なわけですけれども。 つまり、こういうことです。

  • 似たような問題が繰り返し発生している。
  • 似たような問題が繰り返し発生している、ということに気が付く。
  • それを問題として記述しようと思い、実際に記述する。

たとえ、解決方法が見つからなくても、 上記のプロセスは重要ですね。

一般に、いわゆる「パターン」は以下のような流れで生まれてくると思います。

  • 似たような問題が繰り返し発生し、似たような方法でうまく解決している。
  • 似たような問題が繰り返し発生し、似たような方法でうまく解決している、ということに気が付く。
  • それを問題および解決法として記述しようと思い、実際に記述する。

まあ、「問題を記述すること」の方に意味がある、 というのはちょっと言い過ぎかもしれませんが。

「問題の発見」は重要な知的活動であり、 「発見の記述」はその知的活動を他の人とシェアするための重要な一歩ですね。

以下、私の書いたパターンの例。

以下も参考に。