To: You From: Hiroshi Yuki Date: Sun Mar 18 00:30:00 2001 Subject: [Letter] こんばんは、結城浩です。 さっきまで、XML関連のプログラムをJavaで書いていました。 いったんきちんと動いたのですが、 プログラムを読み直して整理しているうちに、 細かい「あら」が目に付いてきました。 そこでこちらをなおし、あちらをなおししているうちに、 動かなくなってしまいました。やれやれ。 けれど、プログラムを書くのは、とても楽しいです。 さっきまで書いていたプログラムも、 特に仕事というわけではなく、ふと思いついたことを 試してみたくなったもので、純粋に「趣味」と言えるかもしれません。 頭の中でいろいろ考えているうちは、 何だか美しいプログラムにまとめられるような気がするのですが、 実際にエディタを開いて、手を動かして書いていくと 「ん、これは考えていたのとちょっと違うぞ」 という状況になります。 想像と現実の間には大きな落差がある。 実際に表現する、実際に作り上げる、実際に形にする…。 単に頭の中だけではなく、頭の外に出し、 他の人の目にも見えるようにすることは大きな困難を伴ないます。 「こんなはずじゃないのに」 「こんなつもりじゃないのに」 「もっと自分はうまくできるはずなのに」 そういう気持ちに襲われ、落ち着かなくなります。 けれども、そこが踏ん張りどころ。 現実はごつごつしていて、なかなか御しがたい。 でもそういう手ごたえを感じるのは ほんとうに何かを進めようとしている証拠なのです。 単なる想像じゃない、単なる幻想じゃない、 現実に向かって進もうとしている証拠なのです。 想像と現実の間には大きな落差がある。 プログラムを書いているとき、この落差を痛いほど感じる。 そしてこの感覚は、 プログラミングの世界だけのものではない、 と思うのです。 あなたは、どう思いますか。 ちょっと理屈っぽくなってしまいましたね、 ごめんなさい。 明日は日曜日。礼拝ですので、もう眠ります。 おやすみなさい。 よい夢を。 ================================================ 結城浩 [Letter] の登録ユーザにお届けしています。 登録や解除は http://www.hyuki.com/letter/ から。 ================================================