To: You From: Hiroshi Yuki Date: Mon Mar 26 22:25:57 2001 Subject: [Letter] こんばんは。 今日は電車が混んでいたので、少々疲れました。 あなたはお元気ですか。 毎日、仕事やら何やらで時間は夢のように過ぎていきます。 ディスクを整理していて、昔書いた原稿を読み返したりして、 新しい本のヒントを得たりしています。 新しい本と言えば、今日、 ある編集部から「本を書きませんか」という依頼のメールが来ました。 編集の方が、結城の本を読んで興味を持ってくださったらしいです。 こういう依頼のメールはとてもうれしいのですが、 実際問題としてはなかなか仕事までは行き着かないことが多いです。 主に、それは私の仕事がもう手一杯になっていることが原因なのですが。 まあ、でも、こういうお話が来ることはうれしいですし、 今後のことがあるので、丁寧にお返事は書くようにしています。 自分の仕事を何らかの形にまとめておくことは大切ですね。 それを初めて意識したのは、家内と一緒に ニューヨーク・ライトギャラリーという照明器具屋さんにいったときのことでした。 そこの営業の方が、奥からファイルを取り出してきて、 手際よく「これはどこそこのお店で弊社の照明具を使っている例です」などと 写真を何枚も見せてくれました。 私はその写真を見ながら、照明のことではなく別のことを考えていました。 私は「なるほど。こういう風にまとめてあったら、 人に説明するときにスマートだなあ」と思ったのです。 ファイルを取り出して 「はい、これが私のやった仕事です」と示せることができたら、 それはよいプレゼンテーションだなあ、と思ったのです。 そのときは私は著書がなかったので、 自分が書いた雑誌連載のページをきれいに切り抜いて、 しっかりしたクリアファイルに整理しました。 そして、仕事の打ち合わせがあるときなどに、 そのファイルを持参し、 「こういう仕事をやっています」 「こういう仕事をやっていました」 と1分か、2分くらい簡単なプレゼンテーションをするのです。 そうするとお仕事の相手は「へー」と言って聞いてくれる。 そして、結城の関心事や仕事の方向、どういうことができそうか、 というイメージを描いてくれるのです(たぶん)。 著書ができ、またWebページを開いてからはプレゼンテーションは ずいぶん楽になりました。でも、お仕事を共にする相手に、 自分のことを理解してもらおうという姿勢は大事だろうな、 と思っています。もちろん自分をプレゼンテーションすると同時に、 相手のことに目を向け、耳を傾けることも大事なのでしょうけれど。 今日は、お仕事っぽい話になってしまいました。 お時間があったら、あなたの「今日」も教えてくださいね。 それでは、また。 おやすみなさい。 よい夢を。 ================================================ 結城浩 [Letter] の登録ユーザにお届けしています。 登録や解除は http://www.hyuki.com/letter/ から。 ================================================