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レイアウトの確認3 - *●三施策:

目次

●三施策:

1.システム部門自身の情報活用を徹底

システム部門の活動を他部門の人が理解できるような「透明化」を実施。目標やプロセスの明確化,プロフィット・センター(管理会計)にして損益を見せる,など。

2.現場部門の満足度調査を実施

情報および情報システムに対する満足度を調査する。同時にシステムの改善希望も全社から吸い上げる。

3.基幹系システムの見直し

2の満足度調査に基づき,全社最適のためのシステム更改計画を立てる。長期間かけて開発するのではなく,変化に応じ段階的にシステムを変えていける仕組みを設ける。

●目標達成のための具体策:

ハードについては,コスト削減が中心になる。サーバー統合,パソコンの統一,サーバー運用環境の外部委託を実施する。

ソフトに関しては次の三つを実施。情報の整理(データベースの整理)。経営関連情報を出しやすくするソフト(ビジネス・インテリジェンス,バランスド・スコアカードなど)を導入。協力ソフト開発会社への直接発注(コンピュータ・メーカー経由の発注を止めるとコストを下げられる。ただしシステム部門の管理力が問われる)。

ネットワークについてもコスト削減が柱になる。専用線からVPNへ切り替える,ネットワーク運用監視の外部委託など。


大学生はネットワーク・セキュリティに詳しい

 筆者の解答はさておき,学生がどう解答したかについて報告する。知り合いがまとめてくれた解答概要を見たところ,失礼ながら「意外によく分かっている」という印象を受けた。

 知り合いが講義した後だけに,情報システム部門とは何かを理解していないような解答は皆無であり,様々な施策が書かれていた。ただし情報システム部門が企業内で置かれている「地位」を実感できていないため,地に足がついていないように感じた。これは,やむを得ないことである。

 例えば,「ユーザー・ニーズにあったシステムづくり」といったことを書いている学生がいた。あるいは「組織のオープン化」「新しい人の採用」を挙げた学生もがいた。これらはみな正論であるが,これらを実現することがいかに難しいかについては理解していないと思われた。これもまた,やむを得ないことである。

 面白かったのは,ハード,ソフト,ネットワークといった個別分野ごとの施策について,解答の内容にかなりの格差があったことである。ネットワーク,とりわけセキュリティに関して,学生諸君が非常に詳しいことが分かった。具体的な対策が多数挙げられていたからである。それに比べ,ハードやソフト関連の具体策は今一つのものが多かった。

 生徒を指導した知り合いはこう言っていた。「どうもコンピュータの構造,つまりハードとは何か,ソフトとは何かが分かっていない。だから具体的なことを書けない」。ネットワークやセキュリティに詳しいのは,パソコンを自分で使っていて,そうした問題に直面した経験を持っているからだろう。

情報システムを学ぶことは役立つ

 情報システム部門の問題は結局のところ,人の問題である。筆者がよくできていると思った解答は,人の問題に気付いている生徒によるものであった。例えば「上層部に直結するシステム部門」と書いた生徒がそれである。「社内外から信頼される部門」と書いた生徒も同様である。こうした生徒たちはほかの解答もよく書けてけていた。

 冒頭に書いたように,情報システム部門の問題を考えた学生諸氏は現在,経済学部に所属している。彼ら彼女らが将来どのような仕事に就くかは分からないが,何かの時に情報システムや情報システム部門と関わりを持つことがあるはずだ。そのときに今回の勉強は必ず役立つであろう。

 もっと多くの大学で,こうしたテーマを学生達が考える機会が増えればよいと思う。いや,大学である必要はない。中学や高校でも十分教えられるテーマである。

 ただし情報システム部門に関して学んだ生徒たちが社会人になって,それなりの職位に就くまでには相当な時間がかかる。それまで現役の情報システム部員がシステムをしっかり支えていかなければならない。

 10月14日と15日の二日間にわたり,筆者の古巣である日経コンピュータ編集部が「『情報システムをしっかり支える』ためのフォーラム」を開催する。テーマは,予算管理,開発におけるレビュー,プロジェクトマネジメント,システム保守と運用,そしてIT関連の法的リスク,の五つである。これらは情報システムに必ずついてまわる懸案と言える。いずれも質疑応答の時間が長くとられているので,お仕事上の課題をお持ちの方はぜひとも講師陣に質問していただきたい。

(谷島 宣之=日経ビズテック)


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