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単語帳2 - *単語帳2

目次

単語帳2

by YomoYomo

単語帳からの建て増し。1ページあたり単語(熟語、言いまわし)10個程度に留めておくのがよいかな、と。

その他は単語帳と何のかわりもなし。


ISO-Kanji

WikiWayには、日本語の文字コードに関するところで、二箇所ほどこの表現が出てくる。例えば、RWikiの解説のところで、

RWiki is a bit unusual in that it uses "RD format" markup instead of the usual Wiki syntax. Pages can therefore have arbitrary (file-name-compliant) names, an important aspect when allowing ISO-Kanji content.

というように。要は、wikiページ名に日本語も許容できるよということだが、そもそも僕は「ISO-Kanji」などという文字コードは知らない。そんなもんあんのか? 日本語関係の文字コードとして「ISO」の名前がつくものとしてすぐに思いつくのはISO 2022 JP(RFC1468)であるが、これは日本語で電子メールを送るための規格だし。許容するのはEUCコードじゃないのかねぇ。僕が無知なだけかいな。


rock and roll

いや、これ自体は誰も知らない人はいないと思う。ロックンロールだぜぇい、イェーイ!

まあ、たまにまともな文章で見かけると上のように結構寒いもんだよ。例えば、

With all the main paths defined, the wiki is ready to rock and roll.

僕は一唸りしてから、以下のように訳した。

主要なパスがすべて定義されたら、そのwikiをぶちかましてやる準備ができたことになります。

今これを読みなおして、失笑状態が続いている。一体何なんだこの訳は! アホか。ちょっと波長がおかしかったのか。王様のように、「wikiがユラユラグルグル〜」とでも訳せばよい…わけはないが、こういうのってよく使われるのかな。やはり、寒いと思うぞ…

結城 to rock and roll だから自動詞と考えるべきですよね。 ニュアンスとしては「ゆらゆらぐるぐる」とか「ぐらぐら、ごろん」でよいと思うのですが。 というわけで、試訳。

主なパスがすべて定義されたら、wikiがマワり始める用意ができたことになります。

YomoYomo まあ、あえて訳せばrollの方なのでしょうね。「仕事が回りだす」とかいうのと同じrollということで。

結城 あえて言えば、rockにはゆらゆらゆらす/ゆれるという意味があり、 あかちゃんのゆりかごをゆらす動詞ですから、生まれたての雰囲気があるかも(推測)。 それをマワり「始める」ところに込めています。

When the wind blows the cradle will rock;

風が吹くと、ゆりかごがゆれる

http://www.hyuki.com/trans/bedtime.html#treetop


sticky

この単語を辞書でひくと、「ねばねばする」「べとつく」という意味と、「やりにくい」「厄介な」といった意味が出てくる。いずれもあまり良い印象の言葉ではない。

しかし、今訳している文章の中で、上のどちらにもつかない(?)意味で出てくる。

Many users would prefer a "sticky" state, but the problem is that the normal Web access model is asynchronous and stateless.

stickyを強調しているわけだが、「ユーザの多くは、「sticky」な状態を好むでしょうが、問題は通常のウェブアクセス形態が、非同期で状態を持たないことです」と訳してみてもよく分からない。するともう一箇所出てくる。

A further enhancement would be to make the user preference "sticky" and ideally editable, for example, on the user's personal contact page.

こっちもstickyを強調している。「更なる拡張として、ユーザ優先設定を「sticky」なものにし、理想的には、例えばユーザの個人的な連絡用ページ上で編集可能にするというのがあります」と訳してみると両者に共通点が見えてくる。どうやら上のいずれも「自分に合った」という意味のようだ。

これだと辞書に載ってない感じだが、ポピュラーな用法なのだろうか。あえていうなら「皮膚感覚に近い」という意味でstickyなのかしら、とは思う。

余談であるが、RollingStones? の名盤である「Sticky Fingers」であるが、「盗癖」という意味であることを、このために辞書をひいて初めて知った。昔それとはまったく違う、ここには書きにくい意味で記憶していたのだが…


graceful exit

また出てきたか、graceful。手元の英辞郎にはコンピュータ用語として「正しい終了」という意味が出ている。ふむふむ。しかし、

Error handling should provide at a minimum a way to make a graceful exit when a test detects some form of fatal error.

という文章はエラー処理の話に「正しい」というは感覚的にちょっとおかしい。要は「ちゃんと終了する」といった感じだろう。上の文章だと、「条件判定がある種の致命的なエラーが検出したときには、エラー処理は少なくともきちんとした終了処理を行う手段を提供すべきです」といった案配だろうか(原文では、その way として、error handling サブルーチンの紹介が続く)。

この言い回しはコンピュータ関連に限定されるものではないようで、例えば「大統領は権力にしがみつき、graceful exit を行わなかった」といった文脈でも使われるようだ。ここでは graceful という単語が持つ「品位」的なニュアンスが浮かび上がってくる。

「行うべき適切な手順を踏む」ということなのでしょう。 結城


emphasize と strong

HTML でテキストを強調する場合、利用が推奨される(つまり物理タグでなく論理タグということ)タグは、<em> タグと <strong> タグである。段階的には、まず強調したい場合には <em> タグ、そして更に強調したい場合は <strong> タグになる。

これに今更思い当たったのは、ShiroKawai さんの作成の WikiClone である WiLiki? の仕様がそうなっていたからである。つまり、強調したいときにはシングルクオート二つずつで強調したいテキストを囲めば <em> タグに整形され、更に強調したいときには(以下略)。これは、本家の WikiWikiWeb でも同様である。

しかし、これを利用されている方なら既にお気づきだろうが、YukiWiki だと、シングルクオート二つだと <b> タグ、三つだと <i> タグに変換される。物理タグと論理タグの意味合いの違いを無視し、それらがそれぞれ <strong> タグ、<em> タグに対応するとすると、YukiWiki は規則的に本家と逆であることが分かる。

しかし、である。YomoYomo はこれに文句を言っているのではない。作者の結城さんに直接伺ったわけではないので以下は勝手な想像なのだが、日本人は強調目的に<em> タグ(<i> タグ)をあまり利用しないからではないだろうか。つまり大抵のブラウザだとこれは斜体にレンダリングされ、日本語の場合それは少し読みにくい

日本人がテキストの強調を行う場合、まずは太字を考える。つまり、<strong> タグ(<b> タグ)である。そして、その直感的な方をタイプ数を少なくするというのは理に適っている。個人的にもこちらの方がよいように思うのだが、もちろん WikiClone としての本質的な部分ではない。どちらでもその人にとって都合のよいものを使えばよいのだし、それでこその多様性である。

さて、この推測はあたっているでしょうか、結城さん。


proof-of-concept

これが難しい。直訳すれば「コンセプトの立証」。概念があり、それを実際に証明するというところか。

A simple proof-of-concept example can be useful to illustrate the process.

「コンセプトを立証する単純な例があれば、そのプロセスを解説するのに役に立つ」とでもいったところか。でも例えば、

This routine functions very well in many contexts, despite its simplistic proof-of-concept nature.

となるとよく分からん。一歩進んで「実証済み」とでもいった意味なのだろうか。「このルーチンは、性質上単純化されていることが実証済みだが、いろんなコンテキスト(環境、状況)でとてもよく機能する」という感じかなぁ…

で、ウェブで調べてみると、結構企業関係でこの"proof of concept"という言いまわしが使われている。POC という略語に半ば独立した意味合いがあるようだ(イヤだなあ、この手の三文字略語)。例えば、

日本ユニシスのページ( http://www.unisys.co.jp/news/NR_010315_ESseries.html )からの引用。

"Proof of Concept"は、Windows(R)2000ベースのアプリケーションのプロトタピングや、システム・パフォーマンスの実証、およびミッションクリティカル・システムに求められる可用性、拡張性、他システムとの相互運用性などのコンピューティング環境を実現するための提案検証

Sunのページ( http://www.sun.co.jp/dot-com/iforce/readycenters/menu.html )からの引用。

iForce Ready Center Tokyoでは、ビジネスのドットコム化へのアプローチを円滑に進めるため、ドットコム化に向けたユーザーの概念や構想を、最新のハードウェアと各種ソフトウェアを使用し検証する「Proof-of-Concept(POC)」をおこないます。

電通国際情報サービスのページ( http://www.isid.co.jp/ec/erp/products_04_04.html )から引用。

導入前に、実際にお客様のデータをテンプレートに適用し、それを実際に動かしながら短期間(標準:2週間)で、かつ、少ない投資 で有用性を検討します。 これが POC(Proof of Concept) です。

レッドハット株式会社のページ( http://www.jp.redhat.com/consulting/ )から引用。

POC (Proof Of Concept )に基づき、企業システム内において試験的な導入を実施、オープンソース技術によって もたらされる利益をレビューし評価する機会を、ITに関わる経営陣に提供

うーん、でもやっぱりよくわかんねぇ…

結城試訳 2001-11-30


full(y) qualified

DNS 関係で欠かせない FQDN は、Full Qualified Domain Name の略である。また、fully qualified URL などと言ったりもする。

基本的には「完全修飾(された)」と訳すべきなのだが、fully qualified URL などの場合それだと堅苦しい感じもする。つまりは、http:// を略さずに全部書くということなのだから、厳密さが必要なところでなければ、「URL全体」みたいな訳し方もあるように思うがどうだろう。

ただ FQDN に関しては、「絶対ドメイン名」という訳語もある。ふーむ。


scale

翻訳格闘例1で波紋を巻き起こした(ウソ)scaleであるが、今日現実逃避のため Linux 2.4 NAT HOWTO( http://www.linux.or.jp/JF/JFdocs/NAT-HOWTO.html )の改版を行っていたところ、新規追加分に翻訳格闘例1で出てきたのと同じような意味で出てくるところがあったので紹介。

The backward compatibility layer doesn't scale very well for large numbers of connections: don't use it for your corporate gateway!

(yomoyomo訳:下位互換性レイヤは、多数のコネクションにあまりうまく追従できません。あなたの会社のゲートウェイにはそれを利用しないでください!)

やはり、ここも規模の話のようで、コネクションが多くなってくるとがついていけないようになるから、個人用ならともかく会社のルータなんかで使っちゃダメだよん、ということだろう。