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単語帳3 - *単語帳3

目次

単語帳3

by YomoYomo

単語帳単語帳2の続き。

もう、あんまりネタがないかな…と思っていたらとんでもなかった。


MIS/IT/IS

これまで何度か見かけたことがあったが、正確な意味を知らなかった。で今回、いろいろ調べてみたが、今も分からない。つまり、これに関しては教えて君状態。誰かこれが何の略で、どういう意味か教えてくれませんか? 企業における「情報システム部」「システム管理部」とかそこらへんの意味合いを持つのだろうけど…

これが出てきたのは以下の文章。(Apacheでなく)IISやPWS上でWikiを動かす話。企業環境の場合、クライアントOSはWindowsだろうし、NTネットワーク内にIISが入っていることも多かろう、という話が前提。かなり長い引用になるがご勘弁を。

The key point is that if you're in an environment where you need MIS/IT/IS blessing (or support), using the existing infrastructure helps. And if you need to "fly in under the radar", using IIS/PWS attracts a lot less attention than Apache. Finally, if you're sneaking wiki into an initially hostile environment, you want time to build up a loyal support base for the inevitable day when MIS/IT/IS does discover you, thus minimizing the chance that you'll be ejected as a foreign body once discovered.

(yomoyomo訳)キーポイントとなるのは、あなたがMIS/IT/ISの承認(もしくはサポート)を要する環境にいる場合、既存インフラの利用が役に立つということです。また、「レーダーの支配下でwikiを運用する」必要がある場合、IIS/PWSを利用するとApacheほど目立ちません。あなたが歓迎されない環境にwikiを最初こっそり持ちこむ場合、MIS/IT/ISがあなたのwikiを発見してしまういずれ避けられない日に、異物として排除される見込みを最小限にしたいので、そのときまでに堅固なサポート基盤を構築するための時間が必要なのです。


QA guy

これ自体は特にどうということのない言い回しで、「QAの人」とでも訳せばそれで終わりだと思うのだが、少し気になったので Google で検索してみたところ、何かすごい件数でてくる。挙句には、http://qa-guy.com/ なんてサイトまである。うーむ、英語圏ではそんなに広く使われる言い回しなのか。

そもそもどうして guy なのか。person とかじゃいかんのか。僕が知らない固有の意味性でもあるのだろうか。ちなみにQAというのは「Quality Assurance(品質保証)」の略…なのだが、「Quality Audit」「Quality Administration」の略だと聞いたこともあるような…

A LISP programmer knows the value of everything, but the cost of nothing.

あと参考までに、この言いまわしが出てきたのは以下のような文章。この文章が来るまでに、スティーブという人が会社のチームにWikiを導入して成功したので、システム管理のディレクターにそれを見せたところ、好評だった。そして…

Steve thus set up a second wiki for them. The one person to really take to it was the QA guy, who started putting all kinds of pages in the "systems Wiki". At some hard-to-define point, the systems wiki became the "product group wiki" (in other words, supporting all tech staff, not just individual projects or groups).

そこでスティーブは二つ目のwikiを構築したところ、一番それに食いついてきたのは QA guy で、彼はそのシステム管理部用のwikiにあらゆるページを突っ込みだした。そうするうちにそれが「製品グループ用wiki」といえるまでのモノになっちゃった、と。


(come) out of the box

いかにも英熟語っぽい言いまわしなのだが、記憶になかった。英辞郎で調べてみると、「もうだめで」「負けて」という意味と、「気が狂って」「理性をなくして」という意味と、あと「創造的に」「独創的に」という意味が載っている。うーむ、前二つと最後の意味では正反対だぞ。

そもそもこれを見かけたのは、以下の文。これはWikiを企業で利用した人の感想である。

Someone suggested what might be great for an intranet is Zope, which sounds like a great idea. By and large we use the wikis as they come out of the box, though.

つまり「誰かがZopeがイントラネットにはいいよと勧めてくれたんだけど、確かに良さげ。ま、でも大体俺達もwikiを……に使っちゃいるけどね」ということで、……の部分に "as they come out of the box" の部分が来る。意味的にはポジティブな内容なのだろうが、「創造的に」「独創的に」というほど大袈裟なものでもない。うーむ。

そしてそのすぐ後にもう一ヶ所出てくる。同じくWikiの企業利用の感想で、「俺達忙しいから、あんまWikiに割り当てる時間がないわけ」という感想の後の著者の意見。

That last comment is probably characteristic of corporate usage. Tools tend to be used as is, out of the box, and until this book, there has been little in the way of a wiki manual or tutorial.

こっちは、「最後のコメントが企業での利用を物語っておるね。Wikiツールはそのままの形で、out of the box に利用される傾向にあるんだけど、この本が出るまでは、マニュアルやチュートリアルがほとんどなかったわけだしね」という感じ。ここもやはり前述と同じで、ネガティブな意味じゃないだろうが、そこまで大袈裟な感じでもなし。

で、Googleで調べてみると、「辞書学メーリングリスト」でこれに関する議論を見つけた。

一番最後のメールに出てくる用例が一番しっくり来る感じ。少なくとも、上の挙げた二つの文章のうち、後者に関しては、"immediately" に近い意味ではないかと思う。でも前者もそうかなぁ。僕は「便利に使っている」というような意味ではないかと勝手に想像しているのだが、こっちも "immediately" なのかな…


WIBNIF

この手の省略表現は、一般にもいろいろ利用されているし、ジャーゴンとして限られた世界で流通するものも多い。例えば Linux 関係での有名どころとしては、KISS がある。これは、"Keep It Simple, Stupid" の略なのだけど、もちろん Linux 界隈だけで使われる言葉ではない。オライリーから出てる「Apache ハンドブック第二版」で「こら、短くしておけ」と訳されていたのは何か可笑しかった(これは英国陸軍の有名なモットーだった、という流れから上のような訳語になっているのだろうが…)。

で、WIBNIF だけど、これは "Wouldn't It Be Nice IF" の略で、これはもう少し一般的だと思う。「あったらうれしい」「〜だったらいいな」という感じの意味。


signal to noise ratio

これの意味がはじめ分からなかったのだから、情けない。散々唸り調べた挙句、「信号対雑音比って…SN比のことかぁ!」と気付いた。当然これは信号の話でも出てくるのだが、メーリングリストや掲示板でも時折出てくる。「議論のSN比にも影響しますので感情的なレスは止めてください」みたいな(そこですかさず、「レスって何ですか?」という質問が出てまた炎上してしまう)。要は、SN比という言葉だけが頭に固着していて、信号とノイズという単語を見ても結びつかなかったという体たらく。

:(参考)「真・コンピュータ用語辞典」での定義: http://www.geocities.co.jp/SiliconValley/5634/t82A6_0003.html#1444

で、この言い回しは英語圏でも前述のような意味合いで利用される(当たり前だが)。例えば、

This sounds like a recipe for low signal to noise ratio--surely a wiki is hit by the unwashed masses as often as any other site. But to make any sort of impact on a wiki you need to be able to generate content. So anyone can play, but only good players have any desire to keep playing.

これはSN比が低く保たれる秘訣に似ている―確かにwikiは、他のサイトと同じくらい厨房どもから攻撃を受ける。でも、wikiに何らかのインパクトを与えたきゃ、中身のあるものを生み出せないといかんわけ。つまり、誰でもプレイ可能じゃあるけれども、優れたプレイヤーじゃないとプレイし続けようという気にはならんのよ。

…と訳して、おかしいことに気付く。lowなSN比というのはNoiseが多いということだよね。そうなると、上の訳は意味的につながらない。recipe forを取り違えているのかな?

これはSN比を低くするための方法のように見えます--確かにWikiは他のサイトと 同じように下等な人達からの攻撃を受けます。しかしWikiで何らかのインパクトを 与えるためには、内容を生成できるようにする必要があるのです。 そのためだれにでもプレイすることはできるのですが、優れたプレイヤーだけがプレイ し続けたいと思うのです。

あと、重要なことを書き忘れてました。この文章は、c2.comにおける WhyWikiWorks? ページからの引用です。BoLeuf?よ、ちゃんと本にはクレジット入れようぜ(独り言)。 --yomoyomo(01/24)

http://c2.com/cgi/wiki?WhyWikiWorks