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WhatToDoWithAnAlcoholicSpouse1 - 手紙#1

目次

手紙#1

元記事: http://www.marriagebuilders.com/graphic/mbi5048a_qa.html

イントロダクション: アルコール依存症は、私が「夫婦関係の破壊分子」 (LoveBusters?) と呼んでいるものの分かりやすい一例です。アルコール依存症は結婚生活に大きなダメージを与えますし、依存者にとって身体的・精神的に害があるだけでなく、接する人たちにとっても害があるものです。依存症のために、最も近しい人の感情にさえも無神経になり、依存を肥やしておくためには何ものも止めることはできなくなります。私はアルコール依存者と結婚したがために人生がそこなわれてしまった人を数多く見てきました。

アルコール依存者が問題のある行動をとるのは、ほぼアルコールの影響下にあるときです。浮気は普通にあります。パートナーがそのとき酔っていた、というのは傷付いた相手にとってはまったくなぐさめになりません。

女性の場合、アルコール依存の夫の物理的な、そして感情の上での暴力から苦しむことが多くあります。そこまで虐待的でなくても、酔っているときの行動や言動は嫌なもののことが多い。

依存者に育てられた子ども、とくに女の子は、波乱に満ちた子ども時代のために精神的にダメージを受けます。アメリカ全土のメンタルクリニックで、アルコール依存の父を持った女性の患者の割合が高いことが報告されています。アイオワ州のクリニックで実施された調査では、娘に性的ないやがらせをしたことのある依存者の父は 70 %ほどであったとのことです。

母親は夫のそうした行動に気付いており、防止のために自分を「おとり」として代わりに差し出すことがよくあります。彼女たちが寝室で経験する恐怖に満ちた性交渉によって受ける苦痛は、想像のおよびも付かないものです。

アルコールに依存した親に育てられた人なら、家族が味わった悪夢を証言できるでしょう。

カップルが初めて私のところにカウンセリングを受けに来たとき、私はまず薬物依存とアルコール依存の可能性がないかチェックします。依存の可能性が感じられたら、依存者の方を治癒プログラムに紹介します。「夫婦関係の破壊分子」は、薬物依存であれアルコール依存であれ、彼らを支配下に置いてしまうため、夫婦関係の衝突を解消することの邪魔になるからです。夫婦セラピーが効果を上げるにはまずこれらの因子を取り除く必要があります。

結婚カウンセラーとしての私の仕事は、依存が完治して初めて、始まります。アルコール依存者が治療を拒否した場合は、パートナーの方をアラノンやその他のアルコール依存者のパートナーのためのサポートグループに紹介します。あるいは介入を提案することもあります。

こうした処方に行きついたのは、アルコール依存者というのはアルコールとどうしようもなく恋に落ちており、依存状態ではとてもパートナーの感情を考慮に入れた決断はできない、というのが分かってからでした。これはよい結婚生活のためには必須です。アルコール依存者の場合は、パートナーを犠牲にしてでもアルコールがまず第一に来るのです。

しかし、禁酒に成功したとしても、カップルにとっては上り坂が続きます。依存者のパートナーは治療が成功したことで安堵し、問題はすべて解決したと思ってしまいがちです。そう、依存のために結婚生活での衝突を解決できないのは確かです。けれど禁酒しただけでは解決になりません。解決可能になるだけなのです。依存を乗り越えたら、依存の影で無視されていたり依存のために発生した他の「夫婦関係の破壊分子」 (LoveBusters?) の群れたちがカップルを待ち受けています。

自分はアルコール依存ではないのではないか、と考える人もいます。飲み屋にも行かないし、しょっちゅう飲むわけでもないかもしれません。ではアルコール依存とは何でしょう?私の定義は、アルコールへの衝動のために「共同合意ポリシー」 (PolicyOfJointAgreement?) を守ることができない人、です。もしあなたの飲酒がどんなものであれパートナーの気分を害する場合に、パートナーのために飲酒を止めることができない、もしくは止めようとしないなら、私はあなたをアルコール依存だと考えます。パートナーの感情よりもアルコールの方があなたにとって重要だからです。

今週は、依存症の被害者から寄せられた手紙を 3 通載せていきます。それぞれ、この解決がとても難しい結婚生活問題に違った視点を与えてくれます。

ハーレー先生へ

来月で私は結婚生活 25 年を迎えます。夫はアルコール依存があります。先生に書いたものを読んで、書かれている方法が有効だろうことは分かったのですが、実際に私の場合にどうやって実行すればよいのかが分かりません。私自身、鬱を病んでいるのではないかと感じていますが、私たちの結婚生活はおおきな危機に瀕しています - 夫はどうやら自分が別の女性を、飲酒を気にしない女性を愛していると感じているのです。

彼は私を愛している、私無しの生活は考えられない、と言います。私はこれまでずっと、いつかは親密な、愛し合う関係になれたら、と思ってきましたが、どうすればいいのか分かりません。まず私の鬱を治すべきでしょうか、それとも彼がその意思があるうちに結婚カウンセリングを受けさせるべきでしょうか?以前にも試したのですが、彼が同意したことはなく、今実行しなかったらもう行きたがらないのでは、と不安です。

私たちには 3 人の子どもがいます。末っ子は 18 歳で、こうして子供達が手を離れて時間ができたら、一緒に生活を育みなおせるのではないかと願っていました。一方が依存問題を抱えていても、結婚カウンセリングは効果があるものでしょうか?彼の主な不満の一つは、私が彼とお酒を飲みに行きたがらない、というものです。

どこから始めればよいかさえ分かれば...

B.L.

B.L. さんへ

おっしゃる通りです。私の提案している方法や考え方は、実行することができれば効果を発揮しますが、あなたのケースではとても難しいと思います。どんな夫婦でも、お互いに相手の感情を考慮に入れてものごとを決めるべきです。この考え方には「共同合意ポリシー」(PolicyOfJointAgreement?) と名前を付けています。(あなたとあなたのパートナーが積極的に同意しない限り、何も実行しないこと。)結婚生活でこの基本的なルールをあなたの夫が守っていたなら、依存になることはなかったはずです。あなたが積極的に同意することはないでしょうから。夫が初めて酔って帰ってきたときが最後になっていたでしょう。

「共同合意ポリシー」(PolicyOfJointAgreement?) を守ることで、薬物依存やアルコール依存も含め「夫婦関係の破壊分子」 (LoveBusters?) をすべてなくすことができます。けれど有効に働くのは悪習慣にもきちんと応用されたときです。あなたの夫が今からこのポリシーを守るなら、依存はやがてなくなり、お 2 人で調和した生活を作っていくことができるでしょう。

あなたの夫はアルコールを愛していますから、飲む機会があればあなたの感情を省みることはありません。あなたを怒らせると分かっていても、仕事が終わったら飲んで帰ることでしょう。夕飯にも帰ってこず、さらにあなたをいらだたせる。それから電話をかけ、自分がどこにいるかを告げ、なんて気遣いのある行動だろう、と考えるかもしれません。ようやく朝 3 時に酔っ払って帰ってきます。そして次の日には忘れてくれと言う。

あなたの夫にはアルコールに関しては「共同合意ポリシー」(PolicyOfJointAgreement?) を守る意思がないでしょう。それだけで、私の方法はあなたのケースで実行するのは難しくなります。

アルコール依存の夫を我慢するなんて考えられない、と言う人もいるかもしれません。大抵の場合、依存者の夫や妻は、あなたのようにいつの日か依存はなくなるだろうと希望を持ち続けています。しかし月日が過ぎ去るにつれ、人生の最良の時期が過ぎ去るにつれ、ある種の絶望感に取りつかれ、依存症のパートナーの破壊的な行動によって引き起こされた深い鬱状態におちいることになります。

もし今の夫と結婚したままでいたいなら、そして同時に鬱になるのを避けたいなら、夫の回復への希望を捨て去るのを大いにお勧めします。アラノンの自助グループに参加することもお勧めします。共依存とは何かを知り、これまでの年月いかに共依存だったかを知るでしょう。共依存にならない方法も知るでしょう。あなたのようなケースについては、私はアラノンの人たちが提唱している考え方を熱をこめて支持しています。

あなたは夫のことをアルコールに奪われてしまったものと考えるように、希望を持たないように、そして彼を喜ばせようとしても相応のお返しはないだろうことを学習する必要があります。彼が愛しているのはアルコールであって、それを変えることはできないのです。普通の結婚生活を送る可能性はそもそもなかったし、彼が依存している限り、これからもありません。

私がここで言っていることは気落ちするようなものだろうと思います。あなたは希望を求めているのでしょうから。しかし、こうした考え方をすることで、鬱から逃れることができるのです。彼はあなたの希望に応えてくれないだろうこと、そしてあなたは彼の希望に応えられないことに気付いたら、気分が晴れるのを感じるでしょう。また、ミーティングに参加するのと同時に医師に抗鬱剤を処方してもらうのも助けになります。アラノンの人達は薬の使用を勧めることはほとんどないので、これについては賛成しないかもしれませんが。けれど、アルコールと抗鬱剤ではまったく違うことを覚えておいてください。一方は依存性があり、もう一方はありません。抗鬱剤の処方は、地を這うかのようだった鬱状態を、はるかに越えられる助けとなります。

私の記事の中に、 共依存運動が結婚を毒している; というものがあります。そこで私は共依存運動があなたのような人のために始まったものであり、そうしたケースではとても有効であることを説明しました。しかしすべての夫婦で実行されたら、破壊的な影響があるものです。

共依存運動は、アルコール依存のパートナーを持った場合、精神的ニーズを一貫して満たしてはくれないことを正しく認識しています。そして、アルコール依存のパートナーを「直す」ことも不可能だということも。彼らは自分自身で治すか、あるいは治さないかのどちらかです。これらの現実を頭に入れた上で、依存者との結婚生活を続けたい場合は、結婚生活から受けるダメージから身を守るために感情のバリアをはることを覚える必要があります。

アラノンで受けるトレーニングで、あなたのことを一番に考えてはいない夫から感情の上で距離を置く方法を学ぶことができます。しかし依存を持たない人と結婚した場合は、同じアドバイスが結婚生活を破壊することにもなります。あなたのニーズに応えてくれる男性から距離を置くよう勧められるのですから。

けれどもあなたのケースでは、夫はあなたの求めに応じることはできませんし、しません。彼が禁酒しない限り、あなたも彼の求めに応じることはできません。ですから依存者と結婚生活を続けたいなら、共依存運動の言うところを受け入れ、彼と感情の上で距離を置く以外の選択肢がないかもしれません。アラノンはそのやり方を知るよいところです。

期待してはいけませんが、将来あなたの夫が依存の治療を受けたいと決心する場合もあるかもしれません。もし治療がうまくいったら、難しい決断ですが、防御線を下げ、「共同合意のポリシー」に基いて彼と共に結婚生活を作っていくのをお勧めします。彼が禁酒した後に、どうやってお互いのニーズに応えていくかを学ぶのにはしばらく時間がかかるかもしれません。けれど多くのカップルが治療の後にお互いのことを知り、学び、満足のいく結婚生活を送っています。

そうは言っても、あなたの夫が禁酒の決断 (死ぬまで一滴も飲まない) をする、というのは危うい予測です。もっとあり得る予測としては、夫に依存することなく幸せや満足を得ることをあなたは学び、すばらしい人生を送ることでしょう。

(この問題への別のアプローチとして、介入があります。これについては次の手紙で取り上げます。)

WhatToDoWithAnAlcoholicSpouse2