2002年5月

結城浩の日記

目次

2002年5月31日 (金) - いろいろ

気がつくと、5月も終わり。 ううむ。

世の中ではワールドカップというものが行われようとしているらしい。 でも私はサッカーには興味なし。

ある出版社から「文章教室」関連でお仕事のメールが入る。 感謝なことである。 しかしながらボトルネックは自分の生産力にあったりして。

先日、森博嗣のミステリ『詩的私的ジャック』を読んだ。 「結城さん」という登場人物が出てくるので 読んでいて落ち着かなかった。 しかも一人は結城寛(ゆうきひろし)である。ううむ。

2002年5月30日 (木) - 仕事

[PQ/Book] あちこちにメールを出したり、お返事を読んだり。 メールはとても便利。

[DP/2] 『Java言語で学ぶデザインパターン入門 マルチスレッド編』 は2002年の6月出版予定です。 マルチスレッドの話、Javaの話、パターンの話をベースとして、 とっても面白い話が繰り広げられる本に仕上がりつつあります。 どうぞご期待くださいね。

以下は、Read-Write Lock (Reader/Writer) パターン風のイラストです。

恒例のサイン本販売も予定しています。

2002年5月29日 (水) - 仕事

[REF] 連載原稿はだいぶ遅れたけれど、何とか書いて送信。感謝。

[PQ/Book] 書籍『Perlクイズ』の原稿も編集部へ送信。感謝。 いちおう「はみだし」は〆切らせていただきました。

[DIARY] 先日の『プリンス・オブ・エジプト』の日記に、 なんと、まつもと"Ruby"ゆきひろさんから、 フィードバックをいただきました。 きゃあ♪ さっそく「ミーハーの記録」に書いておこう。

2002年5月28日 (火) - 結城浩のリファクタリング・レッスン

[REF] JAVA Developerの新連載第1回の原稿を書いている。 新連載のタイトルは「結城浩のリファクタリング・レッスン」になりました。 Fowler先生のリファクタリングの中から、 代表的なものを選び出して紹介しようというものです。

本来はリファクタリングは、プログラムが大きくないと面白くありません。 でも逆にプログラムが大きすぎると、何をやっているのかわかりにくくなってしまいます。 そこで、『Java言語で学ぶデザインパターン入門』のように、 大きすぎず、また小さすぎないサンプルプログラムを作って、 個々のリファクタリングをはっきりと理解できるようにするのがこの連載です。

もちろん、単にリファクタリングの紹介だけではつまらないので、 それにあわせてJavaの話やデザインパターンの話をいっしょに考えていきましょう、 ということになります。

さて、どうなりますでしょうか。

2002年5月27日 (月) - ヴァインの祝福

奥さんの枕もとに『ヴァインの祝福』が置いてあったので、ぱらぱら読みました。 p.83に書かれている表がとても衝撃的でした。

そこには、人生で「痛み」を感じるときの2つの場合が整理されています。 その「2つの場合」というのはどちらも「痛みを感じる」という点では同じなのだけれど、 痛みの理由が異なる。したがって対処方法も異なる。

1つ目の場合、神さまは訓戒をなさっている。 痛みの理由は「間違ったことをしているから」。 対処方法は「罪をやめて、悔い改める」。 私たちは罪意識を持ち、「罪」を手放さなければならない。

2つ目の場合、神さまは刈り込みをなさっている。 痛みの理由は「正しいことをしている(けれど、自力でやっている)から」。 対処方法は「自分の手から放して、神さまに委ねる」。 私たちは神さまを信頼して、「自我」を手放さなければならない。

この本のp.83の表を見て私は、自分がいかに混乱していたか、わかってしまった。 見当はずれの祈りも山ほどやってきたのだろうなあ。 もっともっと、神さまと対話する (問題を主の前に持ち出し、主の御声を聞き、従う) 必要があるのだ、私は。 当然のことながら。

そういえば、この本も『ヤベツの祈り』と同じく、はちこさんの翻訳です。 とても読みやすくなっています。 はちこさんを通して働かれる主の御わざをほめたたえ、 翻訳してくださったはちこさんに感謝します。

2002年5月25日 (土) - メールマガジン『Java言語Q&A』 / 読み合わせ

[JQ] すごく久しぶりにメールマガジン『Java言語Q&A』を書いたりして過ごす。 久しぶりに書いたので妙に長いものになってしまった。

ちなみに、検索エンジンで「結城浩」と検索してこのサイトにやってくる方もいらっしゃるようです。 何だか少し楽しい。真似して私も「結城浩」を検索してみると、 結城の本を教科書にしてくださっている先生のゼミのページなどが見つかったりして面白い。 フレッシュアイで検索してみたら、 なぜか、ゆうき"パトレイバー"まさみさんのところがひっかかったりして「はて?」と思ったり。

[REF] それはそれとして、 現在はJava Developerの連載記事を書いているのである。

[DP/2] さらにそれと並行して、 『Java言語で学ぶデザインパターン入門 マルチスレッド編』の再校読み合わせの準備も。 再校読み合わせは今日なのです。わくわく。

この本、長らくお待たせしましたが、2002年の6月には出版されると思います。Check it!

ところで、出版お祝いの企画ですが、何か面白いアイディアないでしょうかねえ。 いつもですと、出版お祝い企画として、抽選で数名にサイン本の販売を行っています。 昨年の『Java言語で学ぶデザインパターン入門』のときには約60人の応募がありました。 当選者の人数枠を増やしてほしい、というご要望もいただいていますけれど、 なかなか出来ません。ごめんなさいね。

最近の出来事いろいろ。

「クリスチャンのあなたのためのホームページ入門」をお読みになった牧師さんから はげましのメールをいただいた。感謝です。

文章教室の解答もたくさんいただいています。感謝です。 解答編の公開はまだ先になるでしょう、きっと…。

やたらとKlezウイルスが来ますねえ。 ウイルスメールのFromが必ずしもその人とは限らないので、 もう「あなたのマシンはウイルスに感染しているかもしれませんよ」という メールは出さないことにしました。

[DP/2] というわけで、ソフトバンクパブリッシングの編集部にて、 『Java言語で学ぶデザインパターン入門 マルチスレッド編』の再校読み合わせ。 これが実質的に最後の読み合わせになります。ふう。 15:00〜19:30に渡って、原稿を一ページずつチェックしていく作業です。 とても地味で、徹頭徹尾「細かい話」に終始して、けれでも判断に迷うような神経を使う作業の連続ですね。 編集者が「ここの部分は少々引っかかります」と言い、 私がその部分を「うーん」と言いながら読み返して、よりよい表現に修正していく。 要するにそういう作業をえんえんと続けていくわけです。

文章が好きで、 しかも自分の文章の不備をこと細かに指摘されてもめげない(むしろ喜ぶ)というスタンスでないと 耐えられない時間でしょうね。 ちなみに、私は自分の書いたものの不備を指摘されるというのは大好きなので、 読み合わせは大好きなのです。指折り数えて読み合わせの日を待つくらいに。

読み合わせを終えて、朱がたくさん入った原稿を担当の編集者に「よろしくお願いします」と渡す。 著者はそれで解放されるけれど、編集者はそれからが仕事となる。 朱を誤りなく転記し、組版をやってくださる方へバトンタッチする。 そして最終の書籍の形態まで持っていかなければならない。 それが編集者のミッションである。

神さま。どうぞこの『Java言語で学ぶデザインパターン入門 マルチスレッド編』も、 主が用いてください。編集者を助け、励ましてください。聖霊様がよき知恵を与えてください。 そして、この本を、必要としている方に届けてください。 イエスキリストの御名を通してお祈りします。 アーメン。

2002年5月24日 (金) - 「子供を殺す」ということの意味

朝、長男を右のひざにのせ、次男を左のひざにのせて、 映画『少林サッカー』と『モンスターズインク』のトレイラー(予告編)をWebで見る。 家族で『プリンス・オブ・エジプト』をビデオで見る。 次男はとても気に入ったのか「もーせのびでお、もーせのびでお」と何度も繰り返して言う。 長男のお気に入りは「十のわざわい」のシーンである(おいおい)。

神さまの啓示を受けて、奴隷状態の民をエジプトから去らせよ、とファラオに要求するモーセ。 労働力を失うのを嫌がり、それをはねつけるファラオ。 そして神さまからエジプトに対して「十のわざわい」がやってくる。 一番最後の、一番大きなわざわいは「初子が殺される」というもの。 (ヘブル人は殺されない。いや、軒に血を塗っていた家の子は殺されない。 神さまがその印——神への従順の印——を見て過ぎ越されるからだ。 これがあの「過ぎ越し」です。この「血」はイエスさまが流す血も表している)。

ファラオの子供も殺される。これでファラオは民を去らせることになる。 子供を失うというのは親にとって最も大きな衝撃なのだ。 家内はこのシーンを見て「ここではエジプトの子供が殺されているけれど、 それ以前、ヘブル人の子供もたくさん殺されているのよね。 モーセは逃れられたけれど。 エジプトの子供が殺されるのは、神さまからの報復でもあるかもしれない」 と言う。 子供の大量殺戮といえば、イエスさまが生まれたときもそうだった。 イエスが生まれたとき、恐れた王はその地域の子供を皆殺しにした。

子供を殺す。これは何とひどいことか。何と残酷なことか。——と思って、ふと気がつく。 私たちも子供を殺したではないか。 神さまのひとり子である、イエスという男を、十字架につけて殺したではないか。 罪のない子供をむごたらしくも殺したではないか。 ある者は自己保身のために。ある者は自分の支配欲のために。 ある者は事なかれ主義で。ある者は、自分が何をしているかわからないままに…。

「罪」の問題を考えるとき、私たちは——私は——つい、 「こんな小さなこと、こんなちょっとしたことなら」と考えてしまう。 でも、まさにその「罪」こそ、イエスさまの血が必要になった理由なのだ。 言い換えれば、自分の自己保身が、支配欲が、事なかれ主義が、無知が、 子供をむごたらしく殺すことになった原因なのだ。

と、そこまで考えてきて、私は途方にくれてしまう。 なぜかというと、私はきっとこれからも罪をおかしてしまうだろうから。 さまざまなことに失敗してしまうだろうから。 誘惑に負けたり、自分勝手に振る舞ったり、自己保身に走ってしまうだろうから。 私はめったに自己嫌悪には陥らないけれど、 自分自身の無力さということは確信しているのだ。

しかし——しかし。 幸いなことに、私は、救い主の存在を知っている。 それはその十字架にかかったイエスさまご自身だ。 イエスさまを十字架にかけて殺したのは私だけれど、 イエスさまはそのような私をゆるしてくださるからだ。 実際、イエスさまは十字架の上ですら、父なる神さまに対して、 とりなしをしてくださったではないか。

そして、 イエスさまご自身が、この世での肉体がなくなった後、 栄光のからだに変えられることをお示しになってくださった。

イエスさま。イエスさま。 わたしは本当に弱い存在です。助けてください。 すべての誘惑から守ってください。人生のどんな荒波がやってきても、 ゆらぐことのない信仰を与えてください。 自分の弱さを認め、いつもあなたを見上げる信仰を与えてください。

そしてイエスさま。 あなたから与えられたこの世での命をまっとうした後は、 あなたが私をどうか天国に引き上げてください。 私の力で天国に行くことはできません。 私は永遠のいのちを受けるに値しない存在です。 しかし、あなたは私を救ってくださると約束してくださり、 永遠のいのちを与えることを約束してくださいました。 あなたは公正な方、約束をたがえない方。 あなたが私を——そしてあなたを信じる者すべてを——天国に迎えてくださいますことを 先取りして感謝します。アーメン。

イエスさま。この日本の多くの人は、あなたを信じていません。 しかし、つらい時代である現在、多くの人が本当の救いを求めています。 主よ、どうか私たちをあわれんでくださり、 この苦しい時代をもお用いくださって、 あなたを信じる人をひとりでも多く起こしてください。

特に、何らかのきっかけによってこのWebページを訪れた人に、 主からの特別の導きがありますように。 聖霊様が働いてくださって、聖書の言葉が解き明かされ、 神さまからの愛のメッセージ、イエスさまの救いを受け入れる人が起こされますように。 イエスさまのお名前でお祈りします。アーメン。

2002年5月23日 (木) - デザインパターン・メーリングリスト

[DP/ML] ここ数日、デザインパターン・メーリングリストは、 「名前」の話題で妙に盛り上がっています。

2002年5月22日 (水) - Perlドキュメント日本語訳

河馬屋二千年堂の川合さん主宰で、 Perlドキュメントの翻訳と公開に関するメーリングリストがたちあがっています。 Perlな人やテキスト系な人は要チェックかと思いますのでご紹介。 過去ログは参加者でなくても読むことができます(素晴らしい)。

2002年5月21日 (火) - 翻訳

朝、メールチェックをしたら『幸福の王子』の読者からすてきなフィードバックが届いていた。 感謝、感謝。

YukiWiki2のREADMEを英語で書く。うそっこ英語をたくさん書いている。

何だかやたらと忙しい。がるるる。

2002年5月20日 (月) - 多忙 / 子供の祈り

多忙なり。

私が「のどが痛い」というと、次男は心配そうな顔をして「のどいたいの?」と言う。 そして、私ののどに小さな手をあてて祈ってくれる。

「かみさまおとさんののどがいたいですからなおしてくださいえすさまのおなまえでおいのりしますああめん」

そして、私に向かってにっこりする。

[DP/2] 今週末は『Java言語で学ぶデザインパターン入門 マルチスレッド編』の再校読み合わせである。 一通り読んで朱を入れ、索引のマーカをつけた。長男が私の作業を見て質問をしてくる。

長男「おとうさん、何しているの?」
 私「お仕事」
長男「何に印つけているの?」
 私「索引に入れる単語に印をつけているんだよ。
   『さくいん』(と言って、長男をつつく。
   新しい単語が会話に登場したら子供に発音させているのだ)」
長男「さくいん」
 私「索引って何だか知っている?」
長男「知ってる知ってる。本の始めのほうにあるやつだね」
 私「違う。それは目次。索引は本の終わりにある
   (と言って本棚からGoFのDesign Patternsの本を取り出す)」
長男「わかった。本の最後にある、あいうえお順のものだね」
 私「そう。こういうの(といって索引を見せる)」
長男「あっ、これはABC順なんだね」
 私「そう。索引のことをindexともいう。『index』」
長男「index」
 私「目次はtable of contentsという。『table of contents』」
長男「…contents?」
 私「おとうさんは、単語に印をつけておく。すると編集の人がこれを拾って、
   ページ番号とあわせる。全部あわせたところで、あいうえお順に並べ替える。
   これが索引だ」
長男「ふうん」

2002年5月17日 (金) - YukiWiki大移動

YukiWiki1のデータをごっそりとYukiWiki2に大移動させた。 そしてYukiWiki1へのアクセスをYukiWiki2の対応ページにリンクするようにCGIを調整した。 一応うまくいっているようだけれど、もしおかしなところがあったらご連絡ください。

今回の移動には、 塚本牧生さんがWalWiki用に作ったconvert.cgiという 変換CGIを利用させていただいた。感謝します。

2002年5月17日 (金) - 仕事 / 編集者という仕事

[DP/2] 再校前半部分はほぼ読み終わり、索引用のマーカ付け。 毎度のことながら、再校になってくるとだいぶ「ざらざら」が取れてきて、 読んでいて楽しい。 読んでいて「なるほど、スレッドっておもしろい」とか 「この練習問題はいい問題だなあ」などとひとりごとを言って楽しむ。 来週末が再校の読み合わせの予定。

それにしても、 担当してくださっている編集の方は素晴らしい働きをなさっている。 こちらが指示した部分の編集はもちろんのこと、 細かい部分(もともと編集作業というのは細かい部分の集まりですが)まで 神経が行き届き、書籍としての質を向上させている。 1つ1つのことは小さくて、恐らく読者は編集者の努力に気がつくことはないだろう。 でもその小さい1つ1つのことが積み重なって始めて「読みやすい本」というものができあがるのだ。

本の前書きで、私は(そして多くの著者は)編集者に対する感謝の言葉を書く。 私はこれをとてもよい慣習だと思っている。 もちろん本の内容に関する全責任は著者にあるのだが、 その本をきちんとした作品に仕上げるためには、よい編集者は欠かせないと思う。 そして——これは想像なのだけれど——編集者という仕事も、著者やプログラマなどと同じく、 とても個人的な仕事なのだ。 どういう会社に属しているか、どういう肩書きを背負っているかはあまり重要ではなく、 その個人の心構えと能力に大きく依存している仕事なのだ。

昨日質問メールをくださったのは、 コンピュータの記事や書籍を書いていらっしゃる、ゆたかさんでした。 以下、リンク。

2002年5月17日 (金) - プログラミング書籍 読むならこの本!

日経ソフトウェアの2002年6月号で、 「プログラミング書籍 読むならこの本!」 という特集がありました。 ありがたいことに、私の本が二冊紹介されておりました。 『Java言語プログラミングレッスン』と『Java言語で学ぶデザインパターン入門』です。 感謝。

2002年5月16日 (木) - 仕事 / 本の執筆にかかる期間は?

[DP/2] 早くも再校が届き始めたので読み読み。

ある方から質問が来たので答える(以下はメールの内容そのままではありません)。

質問: ある本を書くときの期間は出版社から提示されるのですか?

本の企画、執筆期間、お金の話、仕事の進め方などは、 すべて出版社と著者との交渉ごとですから、 ひとくくりに「こうだ」ということはできません。

結城の場合は、基本的に、執筆期間をたっぷりととってもらいます。 その分だけ、編集者はいろいろと大変な目にあっているはずです(ごめんなさい>編集者さま)。 最初に予定していた本とはまったく違う本が急に盛り上がったり、 まあ、いろいろです。

当然ながら出版社(編集者)との信頼関係がしっかりしていると、 交渉ごとはスムーズに進みます。 それから、実績も大事です。 実績があれば、こちらの要求を聞いてもらえる可能性は高くなります。

どんな場合でも、相手とのコミュニケーションが大事です。 自分がどんな本を出したいのか、どういう風に仕事を進めていきたいのか、 そういう内容をきちんと相手に伝えることができなければなりません。 また同時に、相手が何を考えているかを聞き取ることも必要です。

質問: 本を1冊書き上げるのにかかる期間は?

書こう、と考えてから脱稿するまでの期間は数ヶ月でしょうか。 『Java言語で学ぶデザインパターン入門 マルチスレッド編』は、 昨年の7月から考え始め、今年の2月に脱稿しています(8ヶ月)。 でも9割方はそのうちの2ヶ月くらいで書いています。

以下は、『Java言語で学ぶデザインパターン入門 マルチスレッド編』の作業ログの一部(レビューアに送付した記録)です。 日付けを見ると、執筆スピードがわかると思います。 今回はバレンタインデーに脱稿しています。

なお、以下は、昨年上梓した『Java言語で学ぶデザインパターン入門』の作業ログです。 こちらも参考にどうぞ。

2002年5月14日 (火) - SOX日本語訳

どなたか親切な方が、SOXの日本語訳をYukiWiki上に作ってくださいました。 ありがとうございます。いったいどなたでしょう。→Toshihiko Onoさんでした。感謝します。

2002年5月14日 (火) - 文章教室 / YukiWiki2

[WL] というわけで、文章教室を更新しました。 この企画、今年のお正月に始めたんですよね、確か…。 やっと第9回(問題編)まで来ました。やれやれ…。

[YukiWiki] YukiWiki2をいじっている。 昨晩は差分表示をYukiWiki1からもってきた。 今朝はRSS出力を組み込んだ。

2002年5月13日 (月) - SOX: XMLのシンプルな記法

SOXというのはXMLを手で書くときに便利(そう)なXMLの記法です。 簡単に言えば、<を省き、入れ子情報をインデントを使って表現するというものです。 詳しくは以下のページをごらんください。

※↑のページのSOXの解説はpublic domainだそうです。 そんなに長くない文章なので、どなたか翻訳してWebで公開しませんか。 あるいはもし翻訳ページが存在したらどなたか教えてほしいです。 このページは(そしてその日本語版も)、重要なページになる可能性があります。

以下のページにもSOXの話題が。

2002年5月13日 (月) - 仕事 / [DP/ML] / 情報交換とリピーター

[REF] 新連載の準備。

[DP/ML] デザインパターン・メーリングリストの参加者は現在2600人。 このメーリングリストを開始したのは昨年の5月のこと。

現在[DP/ML]に流れている内容としては、 JavaやOOに関するイベント情報、 Java以外の言語でパターンの実装サンプルを作ってみましたという投稿、 Javaのイディオム紹介、 それから拙著のバグ指摘(感謝!)などですね。

ときおり軽い盛り上がりを見せるけれど、 普段はメール流量は少ない、 という落ち着いたメーリングリストになっています。 参加しているみなさんに感謝します。ありがとうございます。 こういうメーリングリストの管理者は楽ですね(^_^)

学生、研究者、会社員…その職業や年齢はいろいろだけれど、 プログラミングに興味を持っている人たちが互いに情報交換をするのはとても有益だと思う。 そのとき、メーリングリストにメールを投稿するだけではなく、 Webページと連携させると非常に効果的だと思う。

具体的に話そう。自分がある技術について知識や経験を持っているとする。 それはツールの使い方でもいいし、コーディングにおけるちょっとしたコツでもいい。 あるいはソフトウェアの設定方法でもいい。 そのとき、その情報をWebページという形式にまとめて公開する。 でも、ただ公開しただけだと、あまり人は見てくれない。 だから、その情報に興味を持ちそうなメーリングリストに、 簡単な説明とURLを添えて投稿する。

…こういうやり方は、 自分と同じ趣味・嗜好を持っている人との交流を生み出すよい方法だと思う。 やみくもに自分のWebページを検索エンジンに登録するよりもずっと効果的だ。

自分を振り返ってみると、自分が巡回しているサイトの中には 上で述べたような方法で知ったページが少なくない。 あるサイトをMLで知り、そのサイトのコンテンツをいろいろ読んでいるうちに 「この人、けっこうおもしろいことを書いているなあ」と感じ、 定期的に訪れるようになったのだ。

…と考えてくると、サイトの中には少なくとも次のようなコンテンツがある必要があるかな。

こういうコンテンツが揃っていると、 リピーターが増えやすいかも。 …とここまで考えてきて、 でも、こういうコンテンツをそろえるってそんなに簡単でもないなあ、 と思ったりもする。

2002年5月12日 (日) - 長男についていく / 母の日

礼拝から帰る途中、家内は別の用事があったので、私が子供2人を連れて電車に乗る。 最近は、7歳の長男に道案内をさせている。切符売り場を探させ、ジュースの自動販売機を探させ、 どのホームに立つかを考えさせ、どの電車に乗るかを考えさせる。 長男は嬉々としてそれに応じる。自分でいろいろやりたい年頃なのである。 「私はあなたに付いて行くからね。あなたが自分で案内図を見つけて行くんだよ」というと、 がぜん張り切って、意気揚揚と前を歩いていく。 私は次男の手を取って長男の後についていく。

午後「今日母の日でしょ。おかあさんに電話しなさいね」と家内から言われる。 そういえばそうでした。 実家の母の誕生日が母の日に近いので、ついうっかりしてしまう (おっと、この日記は実家の母も読んでいるので、うかつなことは書けないなあ…お母さん、見てますかー(^_^;)。 母に電話。

2002年5月11日 (土) - 忙しかった / 原稿を書く話 / だいすき

今週は、本当に忙しかった…。 毎日「その日にはじめてその日に終わらせなければならない」仕事ばかりの週であった。 つらかった…。 (;_;)

その反動か、今日は朝からのどと頭が痛くて寝込んでいた。 家内も、最近ずっと多忙で、今日も寝込んでいた。 まあ、でも、ぼちぼち進みます。 最近ある方から聞いた「祈りに導かれること全て良し」という言葉にはげまされながら。

話は変わりますが、 以下は 雑誌への記事執筆などに興味がある方むけに書いた 結城の文章です(いがぴょんさんのMLに投稿しました)。

私が一番最初に原稿を書いたときは、 コンピュータの雑誌に「投稿」しました。 そしてその記事を読んだ編集の方から電話がかかってきました。 それが初仕事になりました。

仕事をしていると、 これまでにお仕事を一緒にしたことのある編集者のほうから、 こんどこういう記事を書きませんか、 というメールがやってくる場合もあります。また、 私の方から今度こういう記事を書きたいのですが、 と企画を持ち込むこともあります (雑誌連載などの場合はたいていこれです)。

本の場合には、私はたくさんの企画(あるいは企画以前のアイディア) を編集者さんとやりとりしていて、それを順次具体化しているような 状況です。

また一度も面識のない編集者からメールが来て、 こういう記事や本を書きませんか、 といわれる場合もあります。 これは私の本やWebページが「営業」してくれている のだと思います(残念ながら時間の都合などで お断りすることが多いですが)。

以上、雑誌連載や本を書きたいと思っている人の 何かの参考になれば。 また、以下のWebページもご覧ください。

話は変わりますが、 今日もまた、次男を寝かしつけるのに『もりのなか』を読んだ。 私が読み終えると、次男は、私をぎゅうっと抱きしめて、

「おとうさん、だいすき」

と言った。 私は、その一言だけで20年くらい幸せに暮らしていける、という気持ちになった。

2002年5月10日 (金) - 増刷 / 感謝 / スレッド本の予定

昨年上梓した『Java言語で学ぶデザインパターン入門』が、増刷になるとのこと。 応援してくださる読者のみなさんに感謝し、すべての栄光を主にお返しいたします。 神さま。あなたこそ素晴らしい方です。

『Java言語で学ぶデザインパターン入門』マルチスレッド編は、 6月中には店頭に並ぶのではないかと思います。 うれしいなあ、うれしいなあ。感謝、感謝。 どうかこの本もまた、必要としている方のもとに届けられますように。

出版のお祝いに、どんなことしましょうねえ…(^_^)。 いつもだと、限定数名様に抽選で「サイン本」を販売しているのですが、 今回は何か違うことしたいような気もします (でも、あまりいいアイディアは浮かびませんけれど)。 何かおもしろいこと思いついたら、それやります。 思いつかなかったら、いつも通りということで。

それはさておき、 現在多忙のため(いつも多忙という話はありますが)、 メールのお返事が届いていないと思います。 ごめんなさい。 でも、返事こそできませんが、 メールはいつもていねいに読ませていただいております。 励ましのメールを毎日送ってくださっている方、 心から感謝します。とても大きなはげみになっています。 (これはお世辞や社交辞令ではありません。 Webページを公開している身としては、何らかのフィードバックがあるというのは、 とても大きな喜びなのです)

とゆーわけで、応援のメールよろしく。*^_^* お気軽に、何度でも。

「スレッド本」の次の本として、現在は2冊ほど企画が動いておりまする。 1冊は「Perlクイズ」ですね(「はみだし」の投稿よろしく!)。 それからもう1冊は「縦書きの本」になる予定です。 すべてが主の守りのうちに進められますようにと、お祈りに覚えてください。

2002年5月10日 (金) - 絵本『もりのなか』

絵本『もりのなか』の紹介。

「ぼく」は、紙の帽子をかぶり、新しいラッパを持って、森の中へ散歩に出かける。 そこで「ぼく」はいろんな動物に出会う。

私は、疲れているときにこの絵本を読む。声を出して2歳の次男に読み聞かせる。 ゆっくり、ゆっくり、ひとつひとつの言葉を大切にするように読む。 そのうちに、私達もいっしょに「もりのなか」へ入っていく。

絵は白黒で、素朴だけれど不思議に味がある。 訳はよくこなれた日本語で、何度読んでも飽きが来ない。

お勧めします。

2002年5月8日 (水) - 連載終了と新連載開始

[JN] ソフトバンクパブリッシングの月刊誌、 UNIX USERに連載しているPractical Java Lessonの最終原稿を送信する。 最終回はJ2SEのアサーション機能の紹介。 この連載はまるまる4年、49回に及んだ。 編集してくださった編集部のみなさんに感謝します。 たいへんお世話になりました。

来月からは、ソフトバンクパブリッシングから刊行される新しい月刊誌 「JAVA Developer」で新連載を始める予定です。 今度の連載のテーマはリファクタリングです。 どうぞお楽しみに。

2002年5月7日 (火) - お祈り / 読み合わせ / Web Designing

[DP/2] 今日は楽しい読み合わせなのだ。 朱が入った原稿に、家族みんなで手を置いて、神様にお祈り。 私も大変だけれど、家族もいろんな意味で大変です。

…読み合わせ…

初校読み合わせは5時間かかりました。 つ、疲れました。 ものすごく、疲れました…。 もっとも、私は5時間で終わりですが、 編集の方は明日の「出し」まで原稿との戦いが続くのです。 神さまが編集者を守ってくださいますように。

編集者というのはさすがにプロフェッショナルでして、 今回の読みあわせでも「なるほど!確かにその通り」と膝を打つことが何度もありました。 こういう経験があるから、読み合わせはつらくも楽しい仕事なのです。

プロの技というのは、ある一定のレベルは常にクリアしつつ、 ときおりヒットを放ち、エラーを的確にリカバーしていくことかもしれませんね。 感謝します。

ところで↓は、Futureパターンを紹介しているスレッドおばけたちです。

以下は、過去の「初校の読み合わせ」に関する記事。

毎日コミュニケーションズ『Web Designing』(6月号/2002年5月18日発売号) の「技術系メーリングリスト活用の手引き」という小特集で、 「技術系メーリングリストで質問するときのパターン・ランゲージ」 が紹介されます。ご連絡まで。

2002年5月6日 (月) - ひたすら忙しい

[DP/2] 何しろ明日は初校の読み合わせなのだ。

2002年5月5日 (日) - 多忙

多忙。お祈りくだされ。

2002年5月2日 (木) - 文章教室 / mono for Windows

文章教室の第8回、投稿少ないです…。 やっぱり難しかったのかなあ…。 連休で退屈しているかた、いかがですか?(すりすり)

.Net FrameworkのmonoのWindows版にちょっとしたバグ(mcs.exe→monomcs.exe)があったので、関係者にメール。 5分後に返事がきてびっくり。 monoについてnotifyしてくださった読者の方に感謝します。

2002年5月1日 (水) - YukiWiki2調整中

[EP] 向けに、いままでTfWikiで実験していたものをYukiWiki2にまとめようとしているが、 間に合いそうにないので、今回はとりあえず新機能の紹介編ということにして日記ぐるぐるしているうちに、 h12o氏の日記を読んでいて、ああそういえば MVC化を進めてHTML部分をCGIから外に出す、という話題があったんだっけ、 というのを思い出したけれど、まあそれは次回に回そうなどと思っている連休合間の夜中。

今回も、橋本礼奈さんにロゴを作ってもらいました。感謝。

*

ぜひ、感想をお送りください

あなたの感想をお送りください。 あなたの一言が大きなはげみとなりますので、どんなことでもどうぞ。

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何かの理由でうまく送れない場合にはメール hyuki@hyuki.com でお願いします。

豊かな人生のための四つの法則