結城浩の日記

結城浩

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。
すべての事について、感謝しなさい。
これが、キリスト・イエスにあって
神があなたがたに望んでおられることです。

(新約聖書 テサロニケ人への手紙第一 5章16節から18節)


2016年5月18日

以前の自分よりも、考える力が身についた(27歳のソフトウェア開発者による『数学ガール』感想)


結城から

27歳のソフトウェア開発をしている方から、 『数学ガール』へのご感想をいただきました。 許可を得てシェアいたします。

読者さんから

初めまして、私は27歳の社会人です。職業はソフトウェア開発業で、2016年4月で4年目になりました。 大学では、数理科学、情報工学を学んでいました。

私は数学ガールを通じて、数学をより一層好きになりました。 その思いをメッセージとして送信します。

数学ガールは大学4年生時に知りました。 初めて読み終わった感想は、、数学ガール1巻のP19のテトラちゃんと同じく、 「頭の掃除をしていただいているみたい」でした。

私は大学時代に、理工系の大学生が学ぶ基礎的な数学は一通り学んだつもりでした。 微分積分、テイラー展開、オイラーの公式、行列、線形空間と線形独立、互いに素、群、環、体、etc

しかし、定義も公式もただ憶えて、テストに合格するために問題を解いていただけのようでした。 数学ガールを読んでから、バラバラに憶えていた知識が綺麗に整理されていくことを実感しました。 それはもう、本当に驚くことばかりで、衝撃でした。

数学ガール1巻の最初の方に、素因数に1が含まれないのはなぜ?という話がありました。 「素因数分解の一意性」と言われると納得しましたが、自分では疑問にも思わなかったことでした。

数学ガールには、常に「なぜ?」という疑問を問いかける場面がたくさんあります。 この本に出会ってから、以前の自分よりも、考える力が身についたと思いました。

また勉強することは、自分一人でやっている孤独なモノでした。 しかし、数学ガールを読んでいる時は「僕」や「テトラちゃん」の輪の中に入って 考えているようで、とても楽しく読めました。

例え現実では一人でいても、自分一人でいても夢中になれる居場所ができた、と感じました。

今は職業上、コンピュータや情報処理技術者試験の勉強をしています。 これからもずっと、勉強を続けていきますが、その励みになっています。

この物語を世に送り出して頂き、とても感謝しております。 これからも続編を楽しみにしております。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

結城から

こちらこそ、お読みいただきありがとうございます。 応援も感謝です!

お仕事はたいへんだと思いますが、考える力を駆使してがんばってくださいね!


2016年4月24日

『数学ガールの秘密ノート/場合の数』好評発売中です!


結城浩の最新刊『数学ガールの秘密ノート/場合の数』は、 おかげさまで好評発売中です。

刊行開始すぐに、 アマゾンの数学一般書籍ランキングで第1位となりました! みなさん、ありがとうございます。

また今回は、紙の書籍と電子書籍(Kindle, Kobo)が同日発売となりました。 尽力くださったSBクリエイティブさんに感謝です。 以下のリンクからは、登録なしですぐに「試し読み」ができますので、ぜひごらんください。

サイン本の先行販売に引き続き、 いくつかのチェーン店さんでは《結城浩のメッセージカード》が同梱された書籍も販売しています。 取り扱いチェーン店さんについては、以下をチェックお願いします。

Twitterでもいろんな方がツイートをしてくださっています。 ありがとうございます!

試し読み版、メッセージカード情報、Web書店へのリンクなどは、 以下にまとまっています。

他にも「数学ガール」が出てるけれど、 どれから読めばいい?という方はこちらへ。


2016年4月5日

「一度は研究者を断念したけれど」(『数学ガール』の読者さんから)


結城から

25歳男性から『数学ガール』にまつわる思い出と、 研究者を目指す気持ちについてメールをいただきました。

きっとこの方と同じようにつらい状況にある人がいるかもしれませんので、 許可を得て以下に公開いたします。 なお、プライバシーに配慮し、文面を一部修正しています。

読者さんから

こんばんは。突然に申し訳ありませんが, 結城さんにお礼の気持ちをお伝えしたくてご連絡差し上げました。

僕は大学生3年生のときに『数学ガール』に出会って, 数学の世界にはまりました。 数学の世界にはまったというよりは, 学問の世界にはまったという方がよいかもしれません。 今まで自分が知らなかった世界に足を踏み入れるときのわくわくする気持ち, わからないことにじっくり向き合うことを経て「わかった」という感覚に達したときの言葉にできないほどの嬉しい気持ち, 色々なことを『数学ガール』が教えてくれました。

『数学ガール』に出会ったことをきっかけの一つとして, 僕は研究者を目指すことになりました。 研究者・教育者となり,学び続ける者として生きていきたいと思い,大学院に進みました。 しかし,大学院は想像以上に厳しいところで, 僕は研究者を目指すことを断念してしまいました。 それどころか,大学院の生活から逃れるためにいっそ死んでしまいたいとすら思っていました。

今思えば「何て心が弱いんだ」とも思いますが, 当時はそう思ってしまうぐらいつらかったです。

それから色々あって, 僕は専門分野を変更することになりました。 修士課程を何とか卒業した後,今は別の分野で研究しています。2度目の修士課程です。

転科することを決めたときは,「どうせ分野を変えてもまた失敗するのではないか」 と不安ばかりだったのですが,今修士1年目を終えて,何とかやっていけそうな感じがしています。 もちろんうまくいかず大変な思いをすることも多いですが,それ以上に, 新しいことを勉強する楽しみ,自分の考えを文章にして表現できる喜びを感じて研究生活を過ごしています。

大げさに聞こえるかもしれませんが,あの時からすると, 自分にもう一度こんな心穏やかな日々が訪れるとは思いませんでした。 人生を辞めなくてよかったと心から思います。 転科の際は多くの人たちに迷惑をかけてしましましたが, その人たちに良い報告ができるよう, 研究者という2度目の夢に向けて自分のペースで頑張っていくつもりです。

しばらく本棚に置いたままにしていましたが, こうして今自分が充実した毎日を送れているのは, 『数学ガール』に出会えたからだったなあと思っています。 ページをパラパラとめくると,うまく言えないのですが, なんだか嬉しくて泣いてしまいたいような気持ちになります。 今まで色々な本を読んできましたが, この本は自分にとってかけがえのない特別な本となりました。 自分が何歳になっても,何度も読み返すことになると思います。

結城さんには本当に感謝しています。 有難うございました。僕もいつか自分の研究を通して, 自分の文章を通して,誰かに喜んでもらえるものを作ってみたいと思います。

長文のメール失礼しました。 もうすぐ新しい『数学ガールの秘密ノート』も刊行されるそうですね。 これからの結城さんの本も楽しみにしています。 どうぞお身体にはお気をつけて。

結城から

結城浩です。メールをありがとうございます!

あなたのメールを読みながら、「ほんとうに、ほんとうによかった」と思います。(; ;)

心と身体の健康に留意して、広く深く研究を進めてくださいね!


『数学ガールの秘密ノート/場合の数』《サイン本無料プレゼント》の抽選を実施しました。


『数学ガールの秘密ノート/場合の数』の抽選を実施し、 当選者全員にメールをお送りしました。 応募総数は201通、当選者は7名です。

応募なさった方はメールボックスをご確認ください。

外れてしまった方、ごめんなさい……

なお、結城は今後も《サイン本無料プレゼント》を実施していきます。 ニュースを逃したくない方は、ぜひ無料の「結城浩のニュースレター」にご登録ください。


2016年3月31日

鹿児島大学入試で結城浩『数学文章作法』からの出題がありました。


先日、鹿児島大学学生部入試課長さんから連絡がありました。

平成28年度鹿児島大学の入試で、 結城が書いた『数学文章作法 基礎編』から出題されたとのこと。 問題冊子も送っていただきました。

出題されたのは、一般入試(後期日程)の「小論文」(工学部)。

問1から問3までのうち、問2が結城の文章からの出題です。 結城が書いた「解説文」を踏まえて設問(1)と設問(2)に答えるように指示があります。

設問(1)は、結城が書いた「悪い例」と「改善例」が提示され、 「上の改善例では悪い点をどのように改善しているか」 という出題。

設問(2)は、ある図形の作図手順を文章で説明せよという出題。

入試という性格上、もちろん結城は事前に知ることがありませんでした。

私が書いた文章を《入試》という大切な場面で使っていただけたこと、 たいへん光栄に思っております。


2016年3月27日

『数学ガールの秘密ノート/場合の数』《サイン本無料プレゼント》


日頃の感謝を込めて……

『数学ガールの秘密ノート/場合の数』サイン本を無料プレゼントいたします。

ご興味のある方は、以下をご覧の上お気軽にご応募ください。

また、こういう本にご興味のある方へぜひご連絡ください。

よろしくお願いいたします。


2016年3月23日

『数学ガールの秘密ノート/場合の数』書影が到着!


『数学ガールの秘密ノート/場合の数』の書影が届きました。

今回も、表紙・イラストはたなか鮎子さん。 装丁・デザインは米谷テツヤさんです。

刊行は2016年4月下旬ころの予定ですが、 アマゾンではすでに予約が始まっています。 先ほど、アマゾンの新着数学書ランキングで第1位になっていました!

みなさんの応援を心から感謝いたします。 m(_ _)m


2016年3月22日

「結城さんの文章に背中を押していただき、プログラミングの本が書けました」


結城から

このたびPythonの入門書をお書きになった鎌田正浩さんからお手紙をいただきました。

許可を得て以下に公開いたします。感謝!(^^)

鎌田さんから

結城浩 さま

はじめまして、私は鎌田と申します。
このたび、結城さんにお礼の気持ちをお伝えしたく、思い切ってメッセージをお送りします。

私は現在30歳で、ソフトウェアエンジニアとして働いている者です。
いままで結城さんのつづられた文章、書籍から、たくさんのことを学びました。

一番最初に読んだ結城さんの著書は「暗号技術入門(表紙がまだ白い背景の頃の版)」で、本当に分かりやすく、最後まで読み通せたという充足感が記憶に残っている一冊です。

それからプログラムを書く仕事をするようになり、「Java言語で学ぶデザインパターン入門」でデザインパターンを学びました。

また、「数学文章作法」で分かりやすく文章を書く方法を勉強し、文章を上手に書きたいという人がいれば、こちらの本をいつもすすめております。

今日はそんな中でも、結城さんがnoteに投稿された文章に、私は大いに背中を押していただいたというご報告とお礼をさせてください。

「もっと学んでからにしよう」と思わなくて、本当によかった
https://note.mu/hyuki/n/n9c65b161bd8a

こちらの文章を読んでいた私は、「あのすごい結城さんも一番最初は大きな不安の気持ちがあったのだ」ということと、そこから自分の中の不安な気持ちを受け入れ、誠実にすすめていけばきっと大丈夫だという勇気をもらい、このたび一冊のプログラミングの入門書を書き上げることができました。

【確かな力が身につくPython「超」入門】
http://www.amazon.co.jp/dp/4797384409

執筆は想像していたよりも、やはり大変な仕事ではありましたが、結城さんがよく書かれている「読者のことを考える」ということを反芻しながら、また、編集の方に助けていただきながら出版までたどりつくことができました。

私の本がよい本なのかどうかは、本を読んでくださった方がどう感じたかなので、自分では決められないことですが、今の私ができる読者の方への、精一杯がつまった一冊になりました。

無事に出版でき、ほんとうに本屋さんで売られていることが確認できたら、本を書き始める勇気と、読者のことを考えるという大事な原則を教えてくださった結城さんに、お礼を伝えたいとずっと考えていました。

結城さん、本当にありがとうございました。

これからも、結城さんのつづられる様々な文章を楽しみにしております。

鎌田 正浩

結城から

鎌田さん、結城浩です。

ていねいなお手紙を感謝します。

このたび、本を出版なさったとのこと、おめでとうございます。

鎌田さんの出版は、 同じような思いを抱いている多くのエンジニアさんのはげみになるに違いありません。

結城が少しでもお役に立てたのならほんとうにうれしいです。

これからもがんばってくださいね!

この日記を読んだ出版関係者へのお願い

結城浩あてに「献本」はしないでください。

今回、鎌田さんからのお手紙をご紹介しましたが、 鎌田さんからも本はいただいておりません。

メールなどで「こんな本を書きました」「こんな本を出版します」というご案内をいただくのは、 歓迎いたしますが、結城あてに本は送ろうとしないでください。 よろしくお願いいたします。

以下のツイートもご覧ください。

結城に本を送らないでください(連ツイ)


 ぜひ、感想をお送りください

あなたのご意見やご感想をお送りください。

あなたの一言が大きなはげみとなりますので、どんなことでもどうぞ。

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