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7月は結城の誕生月。 38年前、私を産んでくれたお母さんに感謝します。
息子二人をお風呂に入れて、 本を読んで寝かしつけるのが私の仕事になっている。 最近の次男のお気に入りは『しろくまちゃんのほっとけーき』(わかやまけん)である。 もうすぐ2歳の次男は内容をほとんど暗記していて、私が「しろくまちゃんの…」と読むと、 次男が「ほとけーき!(ホットケーキ)」と叫ぶ。 私が「たまご…ぽとん」と読むと、 次男が「あ、わりちゃた!(割れちゃった)」と叫ぶ。 特にお気に入りなのが冷蔵庫である。 冷蔵庫が登場するページを開くと「れぞこ、どこ?」と必ず言う。 ストーリーは次のページに進んでも、くりかえし「れぞこ、どこ?れぞこ、どこ?」とせわしない。 その話をすると、家内は「だって、冷蔵庫はあの子にとっては魔法の箱。 ジュースも、アイスも、大好きなものはあの中から出てくるんですもの」とにっこりする。 なるほど、なるほど。
もうすぐ7歳の長男は、眠るときに自分でポケモンずかんを読んだり、 ナルニアを読んだり、プーさんを読んだり。 ときおり「ねえ、おとうさん。『銀のいす』読んで」などと言ってくる。 全部読むわけにはいかないから、一章だけ読むと、 いつのまにか長男は眠り込んでいる。 最近はあまり「うさぎのまど」や「めーめーさん」をお話しすることはない。 次男がもう少し大きくなったらまたその機会もあるだろうか。
夜中、暑くて寝苦しいとき、次男が急に泣き出したりする。 そんなときは「だいじょうぶ、だいじょうぶ、おとうしゃんはここにいるよ」 と言いながら次男の背中を手でさする。 そうすると、すうっと泣き止んですやすや寝入る。
次男はまるで台風のように家の中をちらかしまくる。 新しいものを見つけ出すのがとても上手で、 本棚に新しく並んだ『Java言語で学ぶデザインパターン入門』をさっと引き出そうとする。 まったく油断がならないが、 カタコトでいろんなことを話そうとするのはとてもかわいい。 「ちんかんちぇん(新幹線)、ビューンってー」とか、 「(コップのジュースをこぼして)ボトボトってー」という。 ○○ってー、という表現がかわいい。
食事の時にはテーブルを囲んだ4人が丸く手をつないでお祈りをする。 「天のお父さま、この食事を感謝していただきます。アーメン」 その後、次男は右手を高く上げて「エイオー!」と叫ぶ習慣になっている。謎だ。
長男は小学校に楽しく通っている。 でも、登校直前はばたばた大騒ぎになる。 時間割がそろっていないーの、 プリントを出していなかったーの、 今週は給食当番だったーの。 登校直前にそんなことを言われても困るんだけどな、 という出来事が必ず起こる。 やれやれ、と脱力する幸福。
私はお風呂と寝かしつけだけだから楽なものだが、 家内は一日中子どもとべったりだから大変だ。 いつも、どこか目の端、意識の端で子どもを見ているから、 なかなか気が抜けない。 子どもが勝手に遊んでいるときでも、 親は危険はないかと常に意識している。 子どもはそんな親の意識は知らない。 「親の心、子知らず」とはよく言ったものだと思う。 でも、自分だって子どものときはそうだったのだな。 まあ「順番」ってことだ。
38年前、親が私を見守ってくれていたように。
(2001年7月2日の日記から)