ファイル整理で出てきたメモ

結城浩

ディスクを整理していたら、短文のファイルがいろいろ出てきた。 昔のエイプリルフールの没ネタや日記に書こうと思って書きかけた文章の断片などである。 捨てるのもしのびないので(貧乏性)、以下、公開してみる。

目次

(1) ダイイングメッセージ

殺されたスパイの手にはプログラムのソースリストが握り締められていた。 ダイイングメッセージだ。犯人は誰だ?

    DEC    SI
    PUSH   BX
    INC    CX
    INC    SP
    DEC    CX
    INC    SP

没理由:簡単すぎ。

(2) タイムマシンの作り方

チューリングの停止問題の対偶を利用すればタイムマシンを作ることができる。 不確定性原理で、Δxを小さくしてΔpを大きくすることに似ている。プランク定数を逆手に取るのだ。

没理由:前半では話が作れなかった(もちろんタイムマシンも作れない)。後半はこないだ グリーン博士で使った。

(3) WikiのページとIDについて

時刻をIDにするのは楽だ。 でもあとでその内容を書き換えるときに心理的に抵抗がある。 IDが時刻に見えてしまうから。

適当な日本語をエンコードしてIDにするのも楽。 でも長くなりすぎるし、あとでタイトルが変えられなくなる。

WikiNameをIDにするのもよい。 でもいつも適切なWikiNameを思いつくとは限らない。 JournalとしてWikiNameを使うのはあまり賢くないような気がする。 ブログをJournalとして使うときもタイトルには悩む。

思いつきのメモを書いていくときのIDは時刻が最も楽。 何を書こうとしているのか書くまでわからないけれど、時刻は決まっているから。

(4) ファクトリ

Abstract FactoryパターンとFactory Methodパターンは似ているけれど違う。 どちらのパターンも、生成する実際のオブジェクトのクラスを利用者から隠している。 Abstract Factoryパターンを実現するときにFactory Methodパターンを使うことも多い。 でも、Factory Methodパターンを使わなくてもAbstract Factoryパターンは構成できる。 Abstract Factoryパターンの方がFactory Methodパターンよりも「大きい」。 Abstract Factoryパターンでは、Productが複数種類登場するが、 Factory Methodパターンでは、Productは一種類。 Factory MethodパターンはFactoryの作り方を表しているが、 Abstract Factoryパターンの方は、Factoryそのものがまず抽象化されている。

(5) ディズニー色

フリーの作品が広まると粗製濫造のコラボレーション作品が出回るから、 著作権が強化されていたほうがよい作品ができるという意見がある。 でも、すべての作品がディズニー色になってしまう危険というものもある。 「よい作品」というのはひとつの次元では計れないのだ。

(6) 親と子

子供が何かを父親に願ったとき、 「何でもその通りに与える」のはよい父親でしょうか。

子供が何かを父親に願ったとき、 「何でもすぐに与える」のは愛深い父親でしょうか。

――違いますよね。

親は、子供の願いごとを聞くのは決して嫌いではありません。 でも、それを機械的にかなえるのが親ではありません。 愛深い親ならば、子供の意向に耳を傾けつつも、 本当によいものを適切なタイミングで子供に与えるでしょう。 時には子供があたかも自分の手でつかんだように装ってそっと与えるかもしれません。

親が子供の願いをかなえるだけでは 子供は本当によいものを得ることはできません。 本当によいものを得るためには、 親と子供の間に対話が必要です。 子供の悩みや必要や訴えを親が聞き、 親が適切なアドバイスを与える(そして対話を通して親は子供を温かく受け入れる)。 そして子供はその親からの愛を受けて、親のアドバイスに耳を傾ける。 その方法は、マニュアルがあるわけではない。 状況に応じて大きく変化する「何か」です。 子供は、自分の願いを押し通すだけではなく、 本当に大事なことは何だろうということを思いながら、 親の声に耳を傾ける。

(7) 出会い系メール

ずいぶん以前の話。

いたずらなのか、何なのかわからないけれど、 差出人のメールアドレスが結城のメールになっている、 「出会い系の女の子風のメール」 が飛び交っていたことがある。

この結果として、その「女の子」に対して「男の子」たちからのお返事メールが、 結城のところにやってきていたことがある… (^_^; 。 ぜんぶPOPFileでspam認定されるから、 私としては問題はないんですけれど…。

ねえ「男の子」たちよ…。 「女の子」の甘い言葉のメールに引っかかってはいけないよ…。

(8) 言葉いろいろ

(2004年8月1日の日記から)

豊かな人生のための四つの法則