例は嘘をつかない

結城浩

2001年11月15日

[DP/2] 11個目のお話は完成直前でとめておき、 少し12個目のお話のスケッチをする。 Schmidt先生の元論文にできるだけ添ってサンプルを作ろうとするが、 とても不自然な例になってしまったので破棄する。 というか、これまで何回作っても不自然な例になったので、方針変更。 午後になったら、 元論文に書かれている変奏曲の方を元にサンプルを作ってみることにしよう。

自分が理解したかどうかを確かめるいい方法の1つは、 「例」を作ってみることだ。 そしてその「例」を使って他の人に説明を試みることだ。 きちんと説明できたら自分は理解している。 きちんと説明できなかったら自分は理解していない。 シンプルな試金石。

実際に動くプログラムを作るというのは、 ソースコードという具体例を使って、 コンピュータという相手に自分の理解した内容を説明しているようなものだ。 きちんと動作したら自分は理解しているし、 きちんと動作しなかったら自分は理解していないことになる。

例は嘘をつかないのだ。