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長男の卒園式。泣けてくるものですね。 特に、最後に、賛美歌をみんなで歌う中、 子どもたちが順番に退場するのを見ていて、 涙が止まらなかった。
とても場違いなのだが、私はそのとき、 「死」というものについて考えていた。 この世ではひととき別れても、天国ではまた会える。 この世の死というのは(ある意味では)卒園式、卒業式のようなものかもしれない、と。
子どもたちは幼稚園で力いっぱい遊ぶ。 風邪を引くときもあるし、友達とけんかをするときもある。 泣いたり、笑ったり、どろんこになったりする。 けれども幼稚園という場所で時を過ごし、 そこでなすべきことをなし、成長していく。 定められた時が過ぎ、卒園の時をむかえる。
「ああ、この楽しい日々がいつまでも続けばいいのに。 明日も、あさっても、いつまでも。 どうして終わりが来るのだろう」
けれどもなぜか始まりがあり、終わりがある。
私たちの人生もこれと似てはいないだろうか。 なぜかは知らず、あるときある場所に生まれ、 人生という時を過ごす。 喜んだり、悲しんだり、愛したり、憎んだりする。 そしていつの日か、主が定められた時に、 この世の命は終わりをむかえる。
「ああ、どうして死などというものがあるのだろう」
けれども確かに「死」というものがある。 そしてそれをしっかりと見すえなければ、 「生」の輝きも、意味も、その大半を失ってしまう。
私たちのこの世の人生には確かに、終わりがある。 そして、かけがえのない今がある。
(2001年3月16日の日記から)