Justice, Grace, and Mercy

結城浩

いつも楽しく/深い日記が書かれている 「はちことぼぼるの日記」で、ぼぼるパパが 次のような覚書を書いていらした。

Justice is getting what I deserve.
Grace is not getting what I deserve.
Mercy is getting what I don't deserve.

なるほど、と読んでしばらく考えていました。 直訳だと次のようになるのでしょうか。

正義とは、私が受けるに値するものを受けることである。
恵みとは、私が受けるに値するものを受けることではない
慈悲とは、私が受けるに値しないものを受けることである。

少し意訳。

正義とは、もらう資格があるものをもらうこと。
恵みとは、もらう資格があるものをもらうことではない
あわれみとは、もらう資格などないものをもらうこと。

訳(および理解)はこれでよいのでしょうか…。

と疑問を提示したところ、 はちこさんからお返事をいただきました。 以下、引用します。

直訳すると「恵みとは、私が受けるに値するものを受けないこと」でしょうか。「受けるに値するもの」とは、良いものばかりとは限らないですよね。たとえば、法を侵せば罰せられるのは当然のこと。その際、「罰」は私にとって「受けるに値するもの」です。でも、その「受けるに値するもの」を受けないで済むこと、それが恵みだというのがこの文章の意味だと思います。

とのこと。なるほど、なるほど。 deserveって自然な日本語に翻訳するのが難しいですね。 説明的な意訳(?)は次のようになるでしょうか。

正義とは、受けるべき報酬を受けとること。
恵みとは、受けてしかるべき報いを受けないですむこと。
あわれみとは、受けるに値しない報酬までを受けとること。

さらにはちこさんからコメントをいただきましたので、以下にご紹介します(いいですよね?はちこさん)。

deserve って、確かになかなかすっきりした日本語に訳しにくいですよね。 さんざん好き勝手なことをして、最後に落ちぶれてみじめになったとき「I deserve it」と言うこともあるし、 一生懸命努力して努力に見合った報いを得たときに「I deserve it」ということもあるし。

...

「正義とは、受けるべき報酬を受けとること。」とすると、ちょっと原意が損なわれるかなと思いました。 受けるべき報酬を受け取るだけでなく、受けるべき罰/報いを受けることもまた正義です。

義なる神様は、ご自身の正義を妥協される方ではありませんでした。だからイエス様を私たちの身代わりにして、本来なら私たちが受けるべき(what we deserve) 神の御怒りを彼に受けさせたのですよね。まさにAmazing grace です。しかも、受けるべき御怒りを受けずに済むようになっただけでなく、神さまは私たちを神の子供の立場にまで引き上げ、イエス様と御国を共に受け継ぐ共同相続人にしてくださいました。 英語ではこれをmercy というようですが、日本語の「あわれみ」だとちょっとピンとこないですよね。むしろ、日本語の感覚だと「あわれみ」と「恵み」を入れ替えた方がしっくりくるような感じ。翻訳は難しいですね。

そうですね。 報酬とすると、よいことばかりのニュアンスになってしまいますね。 難しい…。

...

ぼぼるパパご本人の補足説明もあります。

(2004年5月10日の日記から)

豊かな人生のための四つの法則