読者からのお手紙

結城浩

2003年8月13日

2003年8月13日 (水) - 読者からのお手紙

ある読者さんからフィードバックをいただきました。 連絡先がわかりませんので、掲載許可がとれませんけれど、 とても私にとって大きな励みとなる文章でしたので、 みなさんとシェアさせてください。

(送ってくださった方、もしも公開がまずいときにはご連絡ください→許可がとれました。ご連絡ありがとうございます)

結城さん、

いつもホームページを楽しく(たまにうなりつつ)拝見しております。 私は、ホームページを見ても管理者さんにメールを送ったりすることはまずないのですが、 どうしても結城さんには一筆書かねばなるまい、と思ってこれを書いています。 というのは、今月いっぱいで現在勤めているソフトウェア関係の会社を退職することになっており、 お世話になった方々にご挨拶しているところなのです。

私はコンピュータのことなど何もわからずに現在の仕事につき、 今でもそうですが特に最初は周りは宇宙語で、泣きました。 プログラミングの本って、どうしてこんなにもわからないんだろうか。 もしかしてわからせないように書いているんではないか。 どうしてこんなにわからないんだかわからない!! …とげっそりしていたときに結城さんの C の本に出会い、 本当にくるりと一皮むけたような気がしました。

それ以来、C、Java、Perl、CGI の本とホームページで大変お世話になりました。 この世界では結局大成せずに、退職することになりましたが…。 会社で使っていた参考書などはすべて捨ててしまいましたが、 結城さんの本だけは家に持って帰りました。 結城さんの本からは、もちろんコンピュータのことはたくさん学びましたが、 何と言っても人との接し方を学ばせてもらったように思います。 他のコンピュータの本はすごく高飛車で読むのが本当にイヤになってくるのですが、 結城さんの本からはいつも、親切さややさしさがにじみ出ていて、 いつも私のような初心者を辛抱強く導いてくれました。 これからまたこの業界に戻ってくることは全く考えていませんが、 結城さんの本はいつまでも蔵書にして楽しく読ませていただこうと思っています。

もうひとつお世話になったのは、結城さんの Java本の前書きが、 すっかり忘れていた聖書のことを私にまた思い出させたことです。 今はひとりで細々と聖書を読んでいるだけで、この先どうなるかわかりませんが、 聖書も読みつづけたいな、と思います。 そしていつか心の底から聖書の言ってることに確信が持てたらいいな、と思っています。

今まで大変お世話になりました。結城さんの更なるご活躍を 陰ながら応援しております!

結城さんの本の一読者より

結城から

あなたからのお手紙を見ながら、何ともいえぬ思いで胸が熱くなり、涙ぐんでしまいました。(T_T) 新しい道に進まれるとのこと、いろいろと大変なこともあるかもしれませんが、 いつもイエスさまが共にいてくださることを信じております。 神さまの祝福が常にありますように。 その手のわざが祝福されますように。 聖書の学びも守られますように。 そして、あなたご自身が主にますます用いられ、 周りの方々にたくさんのはげましと愛を与えることができますようにと、 心からお祈りいたします。

お手紙ありがとうございました。

2003年8月26日 (火) - 読者からのお手紙

結城さん、

先日結城さんにご挨拶のメールをさしあげた者です。 結城さんの日記に行ったら、 メールと結城さんのお返事が掲載されていて、びっくりしました。 公開していただいても結構です。:-) 私のように八方塞で困っていた初心者が、 ここの個所を読んで結城さんの本を買いに行ったら素敵ですね…。:-)

私のためにお祈りしてくださり、ありがとうございました。 誰かに祈っていただいたなんて初めてで、とても感動しました。 結城さんが祈ってくださったような、 「神様に用いられて、周りにたくさんのはげましと愛を与えられる」 ような者に変えられたら、と本当に願っています。 聖書を読み始めたばかりのまだ何もかもつたない者ではありますが、 結城さんのお仕事がいつも祝福され、 元気をなくしているプログラミング挑戦者が結城さんの本を通してこれからも励まされることを、 お祈りしております。

結城さんの本の一読者より

結城です。応援とお祈りを本当にありがとうございます。 とってもうれしいです *^_^* 神さまには神さまのご計画がありますけれど、 神さまの御心にかなう願いは、信じて願えばかならずかなうと私は確信しています。 たとえ自分の思う通りにはならなくても、神さまがご介入なさるとき、 そこには最善の道が備えられていますから安心です。

プログラミングを学ぶ人は、人間関係の経験が浅い若い人が多く、また過酷な環境で仕事をしている方も多く、 さまざまな矛盾や無理難題をかかえつつ仕事をしている方がたくさんいらっしゃると思っています。 仕事が忙しいだけではなく、その忙しい中で新しいことを次々に学んでいかなければなりませんし。

厳しい納期や、頻繁な仕様変更、進捗会議での苦しい報告(進捗会議の前夜「明日がゆううつ」というメールを私はたくさんの方からいただきます)、 貧弱なマシン環境、同僚やクライアントとのコミュニケーションギャップ(ねたみや不満、失望と不信、それにそもそもうまく話が伝わらない苦労)、 現在の仕事がうまく収束するのかという不安、いまの仕事をいつまで続けていられるのかという不安……。 そういった中で心を病む人や、心傷ついている人がたくさんいらっしゃると思っています。 外からはうまく波に乗っているように見える人でも、 心の中に人知れず大きな悩みやストレスを抱えている人も多いでしょうね。

私の仕事やWebページが、 少しでもそういった人たちのお役に立てればよいとは思っているのですが。 いつも、イエスさまへの祈りが必要ですね。

ともあれ、フィードバックをありがとうございます(^_^)