次男とお散歩

結城浩

今日は次男と2人で半日過ごす。 バスに乗ってデパートへ行く。 バスの扉のところに「手をはさまないように」とカニの絵が描いてある。 それを見て「あれ、ザリガニ?」と聞く。 「違うよ。あれはカニさん」と答えると、 「ザリガニちがうの? カニちゃん?」と目を見開く。 宅急便のトラックをすれ違うと「たっきゅーびん!」と大声を出して指差す。

屋上のミニ遊園地に行って、トーマスに乗る。 それからアンパンマンのもぐらたたき(顔を出すのはバイキンマン)をする。 私はもぐらたたきゲームが大好き。 高得点を出すコツは、付属のトンカチを使わず、 自分の両手を使うこと。次男も一緒にけらけらと笑う。 次男は笑うとき、口の前に手をかざす。そのしぐさがなんとも可愛い。 いっしょにプリクラ。

その後、本屋さんに行って絵本を読んだり、パズルで遊んだり。 それからマクドナルドに入ってお昼にする。 ナゲットにマスタードをどっぷりつけて平気な顔で食べる。 辛くないの?

再びデパートに行く。借りたベビーカーに乗せてお店の中をぐるぐる回る。 小さい声で「♪救い主イェスと 共に行く身は 乏しきことなく 恐れもあらじ…」と歌っていると、 いつのまにか次男はベビーカーの中ですやすや眠ってしまう。

喫茶店に入り、次男は眠らせたまま、私は持ってきた文庫本を読む。 文庫本を読んでいるうちに、将来書きたい本のアイディアがいくつか湧いてくる。 お店のおねえさんにボールペンを借りて、 文庫本の後ろの余白に思いついたことをどんどん書き留める。

2時間くらい経って、喫茶店が混み始めたころに次男が目をさます。 でもまだ寝ぼけていて、泣きそうな声で「だっこ…だっこちて…」と言う。 だっこして、背中をなでると、また寝入る。 手が使えなくなったので、携帯電話を文鎮代わりにして文庫本を読み続ける。

しばらくして次男は、今度はすっきりと目をさます。 喫茶店を出て少し歩く。鳩を追いかけたり、カラスを見たり。 それから、バスに乗って帰る。 バスの中で、ドアを指差して「カニちゃん!」と言う。

ふむ。記憶している。

(2001年12月15日の日記から)

豊かな人生のための四つの法則