「日本科学未来館」で遊ぶ

結城浩

2002年8月3日

家族サービスの一日。

ゆりかもめに乗って船の科学館へ。 その後、「日本科学未来館」へ行く (とあっさり書いているけれど、極暑の中を子連れで歩くのははまるで一種の修行のようだった(^_^;)。 最初はいまいちだなあと思っていたが、3Fの充実度に驚く。

長男はお昼を食べるのも忘れるようにして夢中でフロアを駆け巡っている。 そこにあった「インターネット物理モデル」でパケットを送る実験や、 Virtual Realityで自分の運転するロボットに乗車する体験をする。 タイミングがよければASIMOのショーやAIBOのショーが見られます。 AIBOのショーは一瞬見たのだけれど、AIBOが不機嫌で、 うだうだとサッカーボールをキックしているだけでした。

インターネット物理モデルというのは、 ビットに見立てたボールを、あるサイトから別のサイトに送信する巨大な仕掛けですね。 自分でボールを並べて、送る先の「アドレス」を決める。 それからボールを並べて送る「データ」を決める。 そして送信。ボールがぐるぐる回って、相手に届く。 理屈の詳細はわからなくても、データが伝わる様子が何となく体感できるところが面白い。 小学生でも大丈夫。

次男はというと、大きな白いテーブルの上にライトペンで ぐるぐる図形を描くとその図形がひとりでに回転・拡大しはじめる バーチャルおもちゃのようなもので遊んでいる(共画)。 それから黄色いサカナが床面を泳いでいて、クッションを置くとそこで跳ね返る「スモールフィッシュ」も面白い。 いわば、バーチャルとリアルの微妙な融合を楽しめます。 科学っぽいことが好きな一家なら、子連れで半日〜一日遊んでいられるでしょう。

私自身も、ゆっくり1つ1つの展示を見ていきたかったのだが、 子供連れによる体力消費のため、スライム状態になっていました。 ありがたいことに、CAFEのところに電気マッサージ機が…(^_^)。

なお、特別展示の「火星への旅」は別料金で、しかも内容が今ひとつイベントとしてはつまらないので、 よっぽど火星の未来(または銀河鉄道999)に興味がある人でなければ見ないほうがよいと思います(婉曲表現)。

この暑さの中、ゆりかもめの駅から歩くのは5分程度といえどもつらいもの。 無料巡回バスがあるので、そちらをチェックするのがよろしいでしょう。 帰りはそれを使ってゆりかもめの駅に行きました。

「日本科学未来館」は夏休みに子連れで遊ぶスポットとしてお勧めですね。