レビューアのみなさんへ

結城浩

2000年12月6日

何とか今年中に『Java言語で学ぶデザインパターン入門』を脱稿できないかな。 無理かな。 < 祈れよ。

祈ろう。

神さま。あなたの御名を賛美します。
いま、夢中になって本を書いています。
しかし、私の力では書くことはできません。完成もできません。
すべては主のあわれみと恵みによります。
どうか今書いているこの本も、主が完成させてください。
すべてが主にあって最善のタイミングで行われますから感謝します。
自分のエゴや知識のひけらかしではなく、
いつも読者の視点に立って謙虚な態度で書くことができるように、
この小さき祈り手の心を支えてください。
整わぬ小さな祈りですが、主の御名によって祈ります。
アーメン。

以下は、レビューアに送っているメールからの抜粋です。

レビューアのみなさんへ:

結城です。いつもレビューありがとうございます。

みなさんからのレビューはお世辞抜きで役に立っています。
みなさんからのメールを読むとき、
私はまるで、
たくさんのきれいな宝石が詰まっている美しい小箱を開くような
気持ちになります。
みなさんから送られてくる宝石が、
私の文章の欠けている部分にすっと収まるときもあります。
もちろん、宝石がいくら美しくても、すべてを使うことはできませんけれど、
みなさんからのメールは本当に読むのが楽しいです。

ときに「これは関係ない話ですが…」と前置きがついたメールもいただきます。
しかし、光を放たない宝石であっても、その形がすばらしかったりするときもあります。
そしてその形を元に、別の宝石が美しくカットされたりするのです
(もちろん、これは比喩です)。

レビューアの技術的な力(や知識)には確かに差があります。
私よりもずっとずっとデザインパターンやJavaやオブジェクト指向に
詳しい方もいらっしゃるし、
逆にあまりJava言語そのものを知らない方もいらっしゃいます。
けれど、レビューアのみなさんからのメールはすべて、
例外なく役に立っています。
これは不思議なように聞こえるかもしれませんが、考えてみれば当然です。
だって、いま私が書いている本の想定読者は、
レビューアのみなさんのような方々だからです。
読者の生の声が役に立たないわけがありません!

いがぴょんさんの日記で、 『Java言語で学ぶデザインパターン入門』の話題が出ているとレビューアの一人からご連絡がありました。 ありがとうございます。 結城はいがぴょんさんの日記は全部チェックしているのです(結城@一読者)が、 なぜか見落としていました(^_^; いがぴょんさんの日記で紹介されていた 「エクストリームプログラミング」や「リファクタリング」も結城はとても興味があります。 結城のJava本を推薦してくださっているから言うわけではないですが、 いがぴょんさんが推薦している本は確かに良書が多いと思います。 いがぴょんさんに 『Java言語で学ぶデザインパターン入門』 のことをメールしてくださったのは、Kambeさんという方。 いろんな方に感謝しつつ、リンク。