読みやすい本を書くのにはむちゃくちゃ時間がかかるのだ

結城浩

今日も今日とて淡々と仕事。 昨日の続きの部分はうまくつながってくれた。 図も新たに描いた。 以前書いた部分はどんどんゴミになって捨てていく。 よく理解している部分はスムーズに書けるけれど、 よく理解していない部分はぎこちない、という当たり前の事実。 世の中の技術書って難しい(読みにくい)本が多いと思うのだけれど、 本を書いてみるとその理由がよくわかる。 読みやすい本を書くのにはむちゃくちゃ時間がかかるのだ。 信じられないくらいに時間がかかる。 時間をかけてていねいに書いて、読みやすく読みやすくした本ほど、 読者は時間をかけずに読むことができる。 つまりは、相互理解にかかる時間的コストを書き手側が負担するか 読み手側に負担させるか、ということですね。 負担している人数を掛け算することを考慮すれば、 当然ながら書き手側が負担すべきだと私は思います。 もちろん、ものには程度というものがあり、 判断にはいつもトレードオフが伴う。 時間をかけすぎて完成できない(読者に伝わる量がゼロ)になるくらいなら、 見切って完成させるのも大事ですね。 …ということで逃避終わり。仕事に戻ります。

(2003年1月17日の日記から)

豊かな人生のための四つの法則