結城浩ミニ文庫

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数式って言葉なんだよ
2016年8月30日 mini-018(結城メルマガVol.231)

(この文章は小学生向けの季刊誌「プレジデントFamily」誌に寄稿したコラムです。小学生、特に本は好きだけど算数はちょっと……という方向けの読み物です。いえ、そんなお子さんへの結城からの「お手紙」です)

 * * *

こんにちは。

この文章を読んでいるあなたへ。

あなたは、小学生ですか。

あなたがこの文章を読んでいるのは、親から「これ読みなさい!」と言われたからでしょうか。いや、でも、そんなことはどうでもいいよね。「言葉」は、誰かが何かを伝えるためにあるものです。

 * * *

あなたは、すてきなことを何か思いついたとき、誰かに話したくなりますよね。「あのね、こんなことを考えたんだよ。聞いて聞いて!」というふうに。そのとき、あなたは言葉を使います。

数学も……算数も同じです。算数に出てくる数や量を正確に人に伝えたいと思ったら、へたに日本語で伝えるよりも、数式を使ったほうが正確に伝わります。なぜなら、数式はまさにそのためにあるからです。問題を解決しようと「考える」側面があるのも事実である……

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不安について
2015年6月2日 mini-008(結城メルマガVol.166)

不安は、不可能と密接に関係している。

未来がどうなるか知るのは不可能である。

だから、不安になる。

自分がこう言ったら、相手はどう思うだろうか。

相手は私の思う通りに動いてくれるだろうか。

この仕事はうまく行くだろうか。

受験はうまく行くのか。結婚はどうか。子供はどうなるか。

それに答えるのは不可能である。

だから、不安になる。

しかし、不安になるからこそ、 問題を解決しようと「考える」側面があるのも事実である……

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老いに備える知的生活
2015年5月12日 mini-007(結城メルマガVol.163)

最近「老い」について考えることが多くなった。

その理由は単純。老いを感じることが多くなったからだ。 身も蓋もない話だ。

一番気になるのは記憶力の低下である。 とにかくものを忘れる。人の名前が覚えられない。 自分が書いた文章の内容を忘れる。 これは文章を書く上でほんとうにやっかいなことである。 一日のうちに「何ていう名前だっけ?」「あれって何だっけ?」 という問いを何回も発することになる……

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少女アルファの冒険
2015年4月21日 mini-006(結城メルマガVol.160)

数学対話の新境地!

数学ガールとはひとあじ違う「算数ガール」の世界?

数学を学ぶのではなく、学ぶことを学ぶ。学び方を学ぶ。

学んでいるという意識すらなく、学ぶ。

少女アルファが体験する不思議な世界を、あなたも。ぜひ。

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書籍のランディングページの作り方
2014年10月14日 mini-005(結城メルマガVol.133)

モダンなWeb技術で書籍の紹介ページを作ろう。

本書では、でんでんランディングページというツールを使って、 「書籍のランディングページを作成する方法」をお話しします。

ランディングページとは、商品などの紹介・告知によく使われる一枚のWebページで、 多くの場合、縦に長いデザインになっているものです。 今回は、筆者の 書籍『数学文章作法 基礎編』のランディングページ を作る過程をお話ししましょう。

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iの平方根
2014年7月22日(結城メルマガVol.121)

親子で交わす数学対話。

「ねえ、お父さん。平方根って何だっけ」

いまは日曜日の夜。 一日中不安定な天気だったけれど、夜になってとうとう落雷と大雨になった。 さっき三回ほど稲光が閃いたところだ。

中学生の息子はすでに夏休みに入っている。 部活動のスケジュールがきついので宿題を早目に終わらせようとしているらしい。

「たとえば《2の平方根》ていうよね」と私は言った。

「あ、わかった。2乗して2になる数か。プラスマイナスルート2だね」

「そのスピードで思い出すのになぜ聞いた」と私はあきれた。

返事は帰ってこない。息子はもうノートに向かっている。

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新しい本の企画を考える
2014年7月15日(結城メルマガVol.120)

本の企画を考える夫婦の対話。

日曜日の礼拝が終わって、私は妻とカフェに入った。 最近ずっと帰りが遅かったので夫婦でゆっくり過ごす時間が少なかったからだ。 まだお茶には早い時間だったせいか、店内はゆったりしていた。

夫婦でゆっくり過ごす時間と言いながらも、 私の鞄の中にはいま読んでいる第四章の原稿プリントが入っている。 思わぬ空き時間があったら読もうと持参してきたものだ。 でも、席に着くなり原稿を取り出すわけにもいかず、 しばらく妻と会話を続ける。

「最近、松浦さんの本を読んでないなあ」と妻が言った。

「松浦さん」というのは『暮しの手帖』の編集長をしている松浦弥太郎氏で、 妻はこの人の本が好きなのだ。家にはエッセイ集が何冊かある。 妻によると、この人の本は健康な感じがするという。 読んでいると、きちんと生活したくなるのだと。

「松浦さんの本に書いてあったんだけど、 七十歳で完成を目指すんだって」と妻が言う。

「完成って?」

「人間的な完成」

「へえ」

「四十歳まではまわりの人たちから《受け取る人生》を送る。 でも四十歳からはまわりの人たちに《与える人生》を送るって」

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箱の中の音
2014年06月24日(結城メルマガVol.117)

ミステリ風味の夫婦の会話。

「ブルーベリー、買うの忘れてたから冷凍ので」と妻が言った。

白いテーブルで私と妻は向かい合い、 朝食代わりのアサイーボウルを食べていた。 シェイクしたアサイーフルーツをベースに、切ったバナナとグラノーラが入っていて、 さくらんぼとフローズン・ブルーベリーがトッピングになっている。 冷たくてほんのり甘い。

「彩りもいいね」と私はさくらんぼをつまんで言った。

ここ数日雨が続いていたけれど、今日は久しぶりに晴れた朝となった。 大きく開いた窓から初夏を思わせる風が入ってくる。

「あ、お湯沸いた」

彼女はキッチンに戻ってコンロを止め、コーヒーをいれる。

私は、彼女がケトルをゆっくり回してペーパーにお湯を注ぐのを眺める。 やがて、妻が二人分のコーヒーを持ってきた。

「さよちゃんの話なんだけど」

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