APIにもドラマがある

結城浩

2001年4月26日

APIドキュメントを読むときに、 頭にデザインパターンが入っていると読み進むのがとても楽になる。 なぜか。 APIドキュメントの中にもドラマを見出すことができるからだ。 ドキュメントを受動的に読むのではなく、 能動的に読むことができる。 書いてあることを機械的に頭に入れていくのではなく、

  • きっとこういうメソッドがあるはずだ。
  • きっとこういうクラスがあるはずだ。
  • そのクラスはこのインタフェースを実装しているはずだ。
  • もうすぐ王子様が白雪姫にキスをするはずだ。

という積極的な読み方ができるようになる。 いくら膨大なAPIドキュメントを目の前にしても途方にくれない。 骨組みをつかんでおいて、 あとは「必要に応じて読めばいいさ」というリラックスした気持ちになれるからだ。