語る勇気、語らぬ勇気

結城浩

1997年6月30日

私はおしゃべりだから、語る勇気よりも語らぬ勇気の方が必要だ。

何かを語る(口で話す、あるいはキーボードで文字として書く)前に、 これを語ることは「よいこと」だろうか、と自問することがよくある。

これを語るのは、 単に知ったかぶりをしたいからなのか、 あるいは相手をやり込めたいからなのか、 それとも人を励まし、自分の徳を高める「よいこと」だからなのか、 と自問する。

(現代ではあまり「徳を高める」という表現をする人っていないな。 偽善的に聞こえるからかもしれない)

真実、あるいは事実だからといって いつも語っていいとは限らないと思うのです。 やはりそこには「愛」がなくっちゃ。 みなさんどう思いますか。

うう。 最近なんだか、優等生っぽいな。 まあ、いいか。 私は自分の出来ていることじゃなくて、 やりたいことを書いているんだから。