つらさの中で祈る

結城浩

(しーっ、静かに)

(結城です)
(あのね、仕事がね、つらくてね、いま逃避中なのです)
(くすん)

(いや、そんなにつらくはないんです。つらかったのは今日の午前中くらい)
(いまは一段落して、ほっと一息といったところ)

(あんなに午前中「やだやだ」と思っていたのは何だろう)
(と思うくらい、いろんなことがバタバタと変化して)
(いま、やっと一息ついたところなのです)

(仕事って、大変ですよねえ…)
(そうかな?)
(仕事よりも、自意識の方が大変かな?)
(自分は、これが大事、これが大切、これが大変、と思っているのだけれど)
(他の人はぜ〜んぜんそんなことは思っていなくて)
(自分があれだけ悩んでいたのは何だったのかなあと思うのです)

(何回も、何回も、そういう経験はしているのだけれど)
(また同じ穴にはまってしまうなあ)
(まあ、でも、それが私だ、と受け入れてしまおうか)
(そしてもう一度神さまに「これがいまの私です」と捧げようか)

(そうだ、祈ろう)


天の父なる神さま。
あなたを賛美します。あなたの御名をほめたたえます。
ああ、あなたは素晴らしい方、完全な方、恵み深く、愛深い方。
あなたの愛を心から感謝します。

この小さき者は自分の愚かな考えで一人悩み、
あれこれと思い煩っています。
信仰薄きこの身をどうぞおゆるしください。
弱い心と細い神経ですが、主よ、この身をあなたの御前にお捧げいたします。
主よ、これがいまの私です。
どうぞあなたの御用のため、あなたの思いのままに私を変えて下さい。
あなたが私を形作られたのですから。

あなたが働かれるとき、私には力があります。
私のまさに弱いところにこそ、あなたは働かれるからです。
そのことを感謝します。

この者の弱い信仰をゆるしてください。
この者が今日おかした罪、あなたに喜ばれない思い・言葉・行いを、
すべて、イエスさまの血潮できよめてください。
イエスさまの血潮は完全です。
緋のような罪にまみれた私でも、
雪のように白くなることができますから感謝します。
そうです、主よ、感謝します。

聖霊さま、いま心を開きます。
あなたを歓迎いたします。
どうぞこの小さき土の器を、あなたの油で満たしてください。
新しい油で、もっと満たしてください。
この者の人生を、毎日を、ガイドである聖霊さまが導いてくださいますように。

どのような状況であっても、それをあなたに感謝します。
どのような困難であっても、それをあなたに感謝します。
どこにおいても、あなたの栄光があらわされますように。

この小さき祈りを、主イエスさまのお名前で御前にお捧げいたします。

アーメン、ハレルヤ!

(ふう…、うん、すっきりした)
(聞いてくださってありがとう! またね!)