2005年2月

結城浩の日記

目次

2005年2月28日

サイン本当選者へメール この記事(2005年2月28日09:40)を含む「はてなブックマーク」    

先ほど『プログラマの数学』サイン本の抽選を行い、当選者へメールいたしました。 想像していたよりも応募数が多かった(40名)ので、当選枠を5冊から7冊に増やしました。 残念ながら当たらなかった方、本当にごめんなさい。

抽選は、結城の恣意的な操作が入らないように(応募者の名前を見て判断することがないように)、 一覧表を作ったうえで、Perlのrandを使って当選者を抽出しました。

応募の中にみなさんが書いてくださった温かい応援メッセージも、感謝して読ませていただいております。

この『プログラマの数学』のアイディアメモの日付のうち、もっとも古いものは2002年の5月。 でもちゃんと書き始めたのは2004年の1月、2月頃から。 もうすぐ2005年の3月ですから、まるまる一年はかけたことになりますね。 昨年の7月、8月あたりが一番つらかったなあ。

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2005年2月27日

『プログラマの数学』再校読み合わせ この記事(2005年2月27日20:00)を含む「はてなブックマーク」    

今日は、午前中は礼拝。午後は再校の読み合わせでした。 最初は聖日に仕事の予定を入れることで抵抗があったのですが、 どうしてもスケジュールの都合がつかなかったのでした。 しかし、礼拝の途中で「あっ、今日でなくてはいけないのだ」という確信が個人的に与えられ、 平安と祈りのうちに午後の仕事をすることができました。 感謝します。

読み合わせの前にも「今日の読み合わせの場に主がいてくださり、 聖霊様がよい知恵を与えてくださるように」とたっぷり祈ることができました。 再校の読み合わせは、驚くほどスムーズに進み、 また大きな間違いも何点か見つけることができ、 知恵の源である主をほめたたえる次第です。

読み合わせのあとは、いつものように編集長と食事会。 今後の予定や、抱負についてたっぷりと語り合う豊かな時間となりました。 本当に感謝します。

駅で、編集長とがっちり握手して別れた後、 急に涙があふれてとまらなくなりました。 駅のエスカレータでホームまで下っていきながら、 何ともいえない人生の喜びを味わいつつ、 私の目からはたくさん涙がこぼれてしかたがありませんでした(;_;)

私の日記を読んでくださっているみなさん。

いつも、

いつも、応援のメッセージをお送りくださりありがとうございます。

結城のさまざまな活動に期待してくださり、 励ましのメールを送ってくださり、ありがとうございます。

また、結城にメールを送ることはなくても、 いつも祈りのうちに覚えてくださっているみなさん、ありがとうございます。 結城の日記を読んでくださり、 私のことを気に掛けてくださっているみなさん、ありがとうございます…。

私は本当に小さき存在であり、 自分に委ねられた仕事を愚直に進めていくことしかできないのですけれど、 そんな地味な仕事の中で、これほど大きな喜びを味わわせてくださることを、 あらためて感謝したいと思います。

イエスさま。ありがとうございます。 そして、みなさん。ありがとうございます。 今度の本も、一生懸命書きました。 著者の「一生懸命さ」は書籍の「良さ」の根拠にはならないのですけれど、 ともあれ、神さまが、この本を必要としている読者に届けてくださるようにと、 心から願います。

良い本かって?

ええ、とっても良い本ですとも。(^_^) ぜひ、大いに期待してください。 じっくり味わうことができる、おもしろい本ですよ!

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2005年2月26日

傾いた時計クイズ(問題編) この記事(2005年2月26日09:06)を含む「はてなブックマーク」    

傾いた時計クイズ

ここにアナログ式の掛け時計があります。形は完全な円です。 この時計には長針と短針はありますが、文字盤は真っ白で数字や目盛りは描かれていません。 時計の裏は全面シール状になっていて、どの角度を上にしても壁に掛けることができるとします。

長針と短針が「正しく時計を設置していたらありえない位置関係」になっていたら、 「この時計は傾いている」と判断できます。

(1) アリスは、この時計を30度左に傾けて(つまり本来の1時の短針の位置を上にして)壁に掛けました。 ボブがこの時計を見たとき「時計が傾いているかどうかを判断できない時刻」は一日のうちに何回ありますか。

(2) 傾ける角度をT度として、(1)を一般的に解いてください。

※注意

解答はfeedbackから。 面白い解答は日記で公開するかもしれませんので、そのおつもりでお答えください。 ご自分のWebサイトで解答し、そのURLだけ送ってくださってももちろんOKです。

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『プログラマの数学』サイン本応募〆切りが近いです この記事(2005年2月26日00:57)を含む「はてなブックマーク」    

『プログラマの数学』に関して、本当にたくさんの方々から応援のメールをいただいています。 ありがとうございます。出版までもうちょっと。現在再校を一生懸命読んでいるところです。

予価は本体2,800円(税込2,940円)でしたが、出版社さんががんばって安くしてくださり、 正式価格は本体2,200円(税込2,310円)になりました。

恒例になりましたサイン本販売ですが、〆切りはもうすぐ、27日(日)いっぱいです。 現在の応募総数は23通になっています。

どうぞよろしく〜!

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2005年2月25日

多くの人がなでることによって象の形が浮かんでくる この記事(2005年2月25日09:36)を含む「はてなブックマーク」    

Wikiではコンテンツをみんなで作る。 1つのコンテンツをみんなで作るから、意味的なconflictが表面化する。 ディスカッションを残したり、何らかのガイドラインを作ってまとめたりする必要もある(Wikipediaがよい例)。

SBS(?)ではタグ付けをみんなでする。 タグ付けは個人単位で行われるから、意味的なconflictが表面化することが少ない。 多数の意見が共存しうる。 そのうちに、多くの人によってぼんやりと意味が浮かんでくる。 「群盲、象をなでる」ではなく、 多くの人がなでることによって象の形が浮かんでくるのだ。

本人が象だと思っていても、多くの人のタグ付けによってねずみであることが判明したりする。 いくらコンテンツの作成者が「これは○○というジャンルである」といっても、 それを読んだ多くの人が「いや△△である」とタグ付けをするような例を想像せよ。

WikiでもSBSでも、spamや荒らしは起こりうる。 spamはさておき、荒らしが起こりえない状況を作ってしまうと、面白い展開は望めないのかも。 それは、ちょうど、ゲーデルの不完全性定理と似ている(半分冗談)。

以上、忙しいのでメモだけ。

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2005年2月24日

多忙 この記事(2005年2月24日00:27)を含む「はてなブックマーク」    

多忙にゃ。

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2005年2月23日

プログラマの国語(「仮想化」と「抽象化」解答編) この記事(2005年2月23日00:21)を含む「はてなブックマーク」    

まずは、 問題編をご覧ください。

多数の解答をいただきましたが、 その中から一部をご紹介いたします。

どれが「正解」と決まっているわけではありません。 ポイントは「普段使っている言葉を、自分なりに説明しようと試みる」ところにあります。 けっこう反響があったので、またそのうち別の「プログラマの国語」の問題も出そうと思います (よい問題を思いついたら、ですが)。

結城の答え

仮想化は、実際には存在しないものをあたかも存在するかのように見せること。 (仮想化したものの例:仮想現実、仮想メモリ、仮想マシン)

抽象化は、具体性を捨て去り本質的な部分だけを抜き出すこと。 (抽象化したものの例:抽象クラス、抽象画)

「仮想化」や「抽象化」した結果として得られるものは、どちらも具体的に存在するとは限らない。 この点で「仮想化」と「抽象化」は似ている。

Sodaさんの答え

仮想化:物理的には存在しない空間を想定すること。

抽象化:物体(もの)ではないものに名前をつけること。

特命係長さんの答え

「仮想化」「抽象化」→「貸そうか」「チューしようか」

emeitchさんの答え(抜粋)

仮想化:現実世界を模倣した、概念世界を作り上げること。

抽象化:ある事象から本論に対し、非本質的な部分を省き、本質的な部分を取り上げること。

kudyさんの答え

"フィギアに恋する"のは恋人の仮想化。

"昔の恋人に似た人に恋する"のは昔の恋人の抽象化。

(結城:この答え、ジョークのように見えますが、ちゃんと本質をとらえていますね)

Toriさんの答え

仮想化:直接的な実装を伴わないインスタンス化の方法。

抽象化:多少の曖昧さを持たせることで逆に解釈を広げる方法。

ぼあろさんの答え

遅ればせながら「仮想化」と「抽象化」について。

ふと思ったのですけど、“子供が人形を見る”というのは、 もともとは人間を「抽象化」したものである人形を、今度は子供が「仮想的」に人間に見立てているわけですよね。

学生さんの答え

仮想化は、その何かが実際にあるように見せかけること。

抽象化は、その何かを逐一述べていくのが面倒なので、一つにまとめて、それで全てを指すことにすること。

そのほかの方々の答え

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2005年2月22日

『プログラマの数学』サイン本販売のご案内 この記事(2005年2月22日20:19)を含む「はてなブックマーク」    

ちょっと早いですが、 『プログラマの数学』の発売を記念して、 サイン本の販売をいたします。

…といっても、まだ再校を読んでいる途中で、本が発売されるのは3月の下旬ですので、 今回のサイン本の配送が開始されるのは、恐らく3月末から4月になると思います。

ご興味のある方は、以下のページをお読みの上、ぜひお申し込みください。 よろしくお願いいたします。

結城の執筆活動のために応援・お祈りしてくださるみなさまに、 心から感謝いたします。

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2005年2月21日

プログラマの国語(「仮想化」と「抽象化」問題編) この記事(2005年2月21日00:21)を含む「はてなブックマーク」    

『プログラマの数学』の次は『プログラマの国語』を書きます。

…というのは冗談ですけれど、 いつも数学(算数)っぽいクイズばかり出していますので、 たまにはプログラマ向けの国語のクイズを出してみましょう。 ご興味のある方は、feedbackに解答を書き込んでくださるか、 自分のWebサイトに解答を書いて、feedbackからURLを送ってください(手動トラックバック)。 面白い解答がありましたら、 日記などで公開させていただくかもしれませんので、 そのおつもりでどうぞ。

クイズ

「仮想化」とは何ですか。また「抽象化」とは何ですか。 分かりやすく簡潔に、それぞれ説明してください。

注意

「まずは、自分の頭で考える」のが大切なこと・楽しいことなので、 いきなりGoogleで検索したりしないように。(^_^)

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2005年2月19日

Subversionの基礎練習 この記事(2005年2月19日22:54)を含む「はてなブックマーク」    

「Subversionの基礎練習」という文書を公開しました。 これは以前作った「CVSの基礎練習」のSubversion版です。 どうぞご利用ください。

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2005年2月18日

時計クイズ(解答編) この記事(2005年2月18日22:01)を含む「はてなブックマーク」    

まずは、問題編をご覧ください。

正解を出した方から何通か抜粋して以下に公開します。 多数のご解答ありがとうございます!

結城の解答

境界に注意しつつ、実際に数えます。

答え:21回追い越す

matarilloさんの解答

短針に視点を固定します。 (短針は常に垂直上向きだとし、文字盤および長針が動きます。)

午前0時の段階から1時間たった午前1時。 短針は常に垂直上向きです。 文字盤はゆっくり左に回転し、垂直上方向には1時の位置が来ています。 長針は12時の位置を指し示しています。

これは短針から見たら、長針は1時間で11/12回転したと見えるということ。 なので、12/11時間かかって長針は短針に追いつく(垂直上方向に到達する)のでした。

1日は24時間ですから割り算すれば, 長針は1日に22回、短針に追いつく計算になります。 ところが今回の問題は、1日の間に何回「追い抜く」か、ですから、午前0時(午後12時)の追いつきは、追い抜きにカウントしてはだめです。 よって答えは、21回。

rolasipさんの解答

いつも楽しく拝見させていただいてます。 結城さんのデザパタ本2冊持ってます。 ただいまマルチスレッド編を愛読中です。 プログラマの数学もとっても楽しみです。

時計の問題、楽しいですね。 一日に長い針が回転するのは24回、短い針は2回。 24−2に最後の一回を引いて21回だと思います。 「重なる」のは22回ですが、最後に重なる0:00では長針が短針を追い越せないので一回マイナスです。

名無しさんの解答

長針は1日で時計を24周します。 それに対して短針は1日で時計を2週しかできません。

ここで「1周」とは、「よーい、ドン」で1日が始まってから、 正確に時計の「12」の数字をさす回数とします。

と、言うことは、1日の間に長針は短針に24-2=22回、追いつけることになります。 (「追い越す」ではないところがポイント)

さて、単に「追いつく」だけでなく、「追い越す」ためには、 長針が短針に「追いついた」あと、「追い越す」ことが出来る時間が必要です。

さて、長針にとって、1日の最後に短針に「追いつく」時間は、何時でしょう? 言うまでもなく、「24時」ちょうどです。

24時をちょっとでも過ぎたらそれは「明日」になってしまうので、 「今日」中には「追い越し」が出来ないことになります。

そこで、クイズの答えは

「長針が短針に追いつけた回数(22)」-「追いつけたけど追い越せなかった回数(1)」= 21回

ということになります。

そのほかの解答

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時計クイズ(問題編) この記事(2005年2月18日06:22)を含む「はてなブックマーク」    

クイズ

「一日」のうち、時計の長針は短針を何回「追い越す」でしょうか?

ただし、「一日」は「夜中の0時からの24時間」とし、 「AがBを追い越す」というのは「AがBの後の位置にいる状態から、前の位置にいる状態に移ること」としましょう。 ですから、たとえば「長針と短針が重なっている」という状態からスタートしている夜中の0時の直後は、 「長針は短針を追い越してはいない」ことにします。

解答したい方はfeedbackからどうぞ。 単に回数だけではなく、どうしてその回数なのかがわかりやすいようにお願いします。 面白い解答がありましたら、 日記などで公開させていただくかもしれませんので、 そのおつもりでどうぞ。

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2005年2月17日

アクセス解析ツール この記事(2005年2月17日08:25)を含む「はてなブックマーク」    

正確な名前は忘れたのですが、 Webに貼り付けるアクセス解析ツールで、 クッキーが有効でないと全面真っ黒のページに自動的にジャンプし、 「クッキーを有効にしてください」と表示されるものがあります。 結城は普段クッキーを無効にしているので、時々あの画面を見かけます。 あれは何となく「やりすぎ」じゃないか、という印象を持っています。 みなさんはどう思いますか。

クッキーとJavaScriptを無効にしていると、 驚くほどユーザビリティが落ちるサイトがたくさんありますね。

追記

上記のアクセス解析ツールを使っている多くのWebサイト管理者さんは、 そのこと(クッキーを無効にしている人に真っ黒なページを見せていること)に気づいていないのではないでしょうか。 Webサイト管理者さんは、自分のサイトを、クッキーをoff, JavaScriptをoff, CSSをoffにして見てみるのもよいかもしれませんね。

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2005年2月16日

GnuPGでメッセージダイジェストを得る この記事(2005年2月16日23:28)を含む「はてなブックマーク」    

SHA-1が破られた(かもしれない)記念(?)に、 GnuPGでメッセージダイジェストを得るコマンドラインを調べる。

C:\GPG> gpg --version
gpg (GnuPG) 1.4.0
Copyright (C) 2004 Free Software Foundation, Inc.
This program comes with ABSOLUTELY NO WARRANTY.
This is free software, and you are welcome to redistribute it
under certain conditions. See the file COPYING for details.

Home: C:\GPG
Supported algorithms:
Pubkey: RSA, RSA-E, RSA-S, ELG-E, DSA
Cipher: 3DES, CAST5, BLOWFISH, AES, AES192, AES256, TWOFISH
Hash: MD5, SHA1, RIPEMD160, SHA256, SHA384, SHA512
Compression: Uncompressed, ZIP, ZLIB, BZIP2

C:\GPG> gpg --help | grep digest
     --print-md algo [files]   print message digests

C:\GPG> gpg --print-md MD5 README
README: E6 CD 93 D5 34 E1 34 63  C9 A1 AD 4C EE D6 5F 65

C:\GPG> gpg --print-md SHA1 README
README: 68FE 82F8 8A4A E927 AC56  AD1F 4BAC AF53 9F30 0C20

C:\GPG> gpg --print-md SHA256 README
README: 12D2F039 9C0DB793 2AE6E7E4 52FDC1BE BE3C01BA 972AE081 332E9D69 AFC6900D

C:\GPG> gpg --print-md SHA384 README
README: 01758E81 7EF7B067 4889AC4A 90E40BCE 067D63C5 566581E6 532F85D4 14666F6D
        35699473 09BA67F8 D6FC79E5 76D91FAA

C:\GPG> gpg --print-md SHA512 README
README: 0ECE715E 6C105712 2E382150 FABC2367 A2F4E29A AD1FBE14 FED06E9A 33CE380D
        24AC7465 9BD9CF58 E6805A43 062FAE3B B85F7F72 018AB5ED E40504CD BC19BF05

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2005年2月15日

『プログラマの数学』初校読み合わせ この記事(2005年2月15日10:13)を含む「はてなブックマーク」    

昨日は『プログラマの数学』の初校読み合わせでした。 比較的短時間(正味約3時間ほど)で読み合わせが終わりました。 感謝します。

初校読み合わせは、 初校を一ページ一ページ一緒にめくりながら、 何千箇所もある修正部分のうち、わかりにくい箇所をチェックしあう場です。 ややこしい数式があまり出てこない代わりに、 説明のための図版が非常に多く、組版の方は大変だったようです。 お疲れ様です。

説明がもたもたしているばかりで無意味な節をばっさり削除したり、 節の順序を入れ替えたり、図版の位置を調節して比較すべき図を並べるようにしたり、 などと、大きい変更ができるのは今回の読み合わせまでですね。

毎回興味深いのは、筆者の私と編集者とで「同じ箇所」を「同じように修正」してくるという現象です。 編集者が「ここは、こう変えてはどうでしょう?」と言うと、私が「ああ、そこはすでに同じように朱を入れています」と答える、 という現象ですね。小さい粒度で言えば文章のあり方について、大きい粒度で言えばこの本のあり方について、 筆者と編集者でイメージが一致しているということなのでしょう。

改めて本書を通し読みしてみると、 この本は、私が想像していた以上の意味を持っているような気がしてきました。 単に「読むと知識が増える」というのではなく、「物の見方が変わる」ような感じがします。 短期的に効くのではなく、長期的に効く、という本になっているようです (まあ、でも、書いている本人の言葉ですから、適当に割り引いて聞いてくださいね)。

今月中には再校の読み合わせがあり、 それが終われば、あとは3月下旬の出版を待つばかりということになります。

たくさんの方から応援のメッセージをいただいております。 とても楽しく、面白い本に仕上がりつつありますので、 もうしばらくお待ちくださいね!

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2005年2月14日

Dependency InjectionとDI Container この記事(2005年2月14日14:10)を含む「はてなブックマーク」    

以前から、 Dependency InjectionやDI Containerというキーワードは 気になっていたのですが、 textfile.orgのエントリに一瞬書いただけで放置していました。

記事としてDependency Injectionのお話を書くために、 FowlerたんのDependency Injectionのドキュメントや Seasarのドキュメントやソースを読みました。 なかなか、面白いですね。 特にSeasarのソースコードは研究する価値がありそうです。 勉強する題材を求めている人にお勧めします。 そしてどなたか詳細な解説記事をWebで書いてほしい…(^_^)

Seasarは活発に開発活動を続けており、 世界へ向けて発信しようという意気込みも大きいようです。 がんばってください!

Dependency Injectionという概念は、 デザパタ本のサンプルプログラムを作っていたときに私がぼんやりと感じていた、 「インタフェースと実装を分離しても、組み立てる人は依存関係を知っているよなあ」 という疑問に対する解答の1つですね。

今回、自分で連載記事用の文章を書いたので、 中心となるアイディアは理解できたと思います。 私が書いたDependency Injectionに関する記事は、 2005年4月号のC MAGAZINEに載ります。

ちなみに数日後に発売のC MAGAZINE(2005年3月号)に書いた記事の題材は 「クロージャ ―― 関数を値として扱う」です。 覚えたてのHaskellの話題なども知ったかぶりして書いています。

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原稿出し この記事(2005年2月14日00:20)を含む「はてなブックマーク」    

C MAGAZINEの原稿を送付しました。 いつも、すごく遅くなってごめんなさい、ごめんなさい…。

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2005年2月13日

仕事 この記事(2005年2月13日19:04)を含む「はてなブックマーク」    

なるほど。確かに「帰るまでが遠足」に違いない。 最後まで気を抜かないようにいこう。 でも、ときどき「気を抜いた読み方」をしたほうが、 読者の気持ちに近くて校正の効果が高いことがある。

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Dependency Injection この記事(2005年2月13日14:40)を含む「はてなブックマーク」    

午前中は礼拝。 午後から原稿書き。 C MAGAZINE向けにDependency Injectionの話を書く(書いている)。 Seasarは読み応えあり。 楽しい。

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2005年2月12日

忙しい / track feed この記事(2005年2月12日12:02)を含む「はてなブックマーク」    

いろいろと忙しい。

被リンク情報をRSSで教えてくれるというtrack feedを、 『プログラマの数学』のページの下のほうに試しに置いてみました。 これはなかなかよさそうですね。アイコンもきれいですし。

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2005年2月11日

淡々と仕事 / JWord この記事(2005年2月11日12:31)を含む「はてなブックマーク」    

連載の原稿書きと、 『プログラマの数学』の校正を淡々と続ける。 今日までにレビューアさんからいただいた意見は、 吟味した上で初校に反映。

昨日、イラストレータさんからの第2校がやってきていたので、再度微調整。 何でこんなに早く描き直せるのだろうと驚く。

* * *

ふと思いついて、 奥さんのコンピュータをチェックしてみると、 JWordがインストールされていた。即アンインストール。

先日、或るMLの過去ログをfreeml.comで見ようとしたら、 JWordをインストールしようとする広告がまた表示された。 このJWordの広告、すっごく「うざい」んですけどっ!(ぷんぷん)

Windows XPの場合、JWordは次の手順でアンインストールできます。

[設定]→[コントロールパネル]→[プログラムの追加と削除]→[JWord]→[変更と削除]

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2005年2月10日

地道に仕事 この記事(2005年2月10日19:03)を含む「はてなブックマーク」    

『プログラマの数学』の索引用のマーキング終了。 3周目の読みに入る。

当たり前のこと、よく知っていることからスタートして、 次第に深みに入っていく。 ふと気がつくと「へえ、なるほど。確かに。改めて言われてみればそうだよね」というところまでたどりつく。 読みながら、そんな感覚を味わう。 自分で書いておいて言うのも変ですが、とても楽しい。

「深く学べる」というのは、 本を書いていて楽しいことの1つですね。 普段は当たり前としていることでも、 本としてまとめるためにきちんと自分の頭で考え、 整理し、文章という形でシリアライズする。 必要に応じて図を描き、例を考える。 そうやっているうちに、題材のことを深く学ぶことになる。

実際、本を書いていると、 多くのことを「発見」するものです。 構造を理解し、意味や意義を見出し、 一般に言われていることの何が正しくて何が誤り(もしくはミスリード)なのかを知る。 参考書に目を通すときも 「ああ、この著者もここの説明で苦労しているな」とか 「あっ、そこを省略するのはずるーい」という風に生き生きと読めるようになる。

「学ぶ」というのはとても楽しい。 時間もかかるし、あまりぱっとしない愚直な作業がたくさんある。 でも楽しい。 たっぷり、たっぷり時間をかけるのがコツではないか、と思っている。 一見、無駄に見えるような手間を山ほどかけると、 深い理解に至るような気がする。 自己満足かもしれないけれどね。

「無駄」という切り口で、文章をいくつかピックアップしてみました。 お時間のある方はどうぞ。

さて、仕事に戻ります。

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2005年2月9日

『プログラマの数学』ランキング この記事(2005年2月9日19:58)を含む「はてなブックマーク」    

bk1.co.jpのコンピュータ・インターネット部門 (2005年1月31日 〜 2005年2月6日)で『プログラマの数学』が、 5位にランキング入りしていたそうです…。

ええと、ええと、何と言いましょうか…。 感謝、感謝です。

読者のみなさん、応援ほんとうにありがとうございます! がんばって校正しますね!

追記

科学・技術・医学・建築部門では8位とのこと。 感謝します。

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『プログラマの数学』の中扉イラスト この記事(2005年2月9日09:38)を含む「はてなブックマーク」    

『プログラマの数学』 の中扉(各章のはじめのページ)に描かれるイラストのラフがFAXで届いたので、 感想と意見をメールで返信。 イラストレータさんが私の意図をうまく汲んでくださり、 予想以上に素敵なイラストになりそうです。 思わずにこにこしてしまいます。 感謝、感謝。

引き続き、たくさんの方から応援のメールをいただいています。 高校生の方からも「買おうと決めました」というメールをいただきました。 一人一人にお返事をするのは難しいですけれど、 とてもありがたく読ませていただいています。

現在bk1や楽天ブックスで予約できるようですけれど、 オンライン書店に出ている情報(内容・価格)はまだ暫定です。 内容(目次)は、以下のページに書いているほうがより現状に近いです。 価格はまだ未定です。

それでは初校読みを続けます。2周目。

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2005年2月7日

初校読みは続く この記事(2005年2月7日11:05)を含む「はてなブックマーク」    

『プログラマの数学』の初校読みを続けています。 まずは、朱を入れながら第6章まで読みました。 やはり初校はまだ「ざらつき」が多いのですが、 それでも、読んでいると、すごく楽しくなってきます。

「数学」といっても、それほど難しい数学が出てくるわけではありません。 長年計算機をやっている人にとっては、 「知っていて当然」とか「当たり前」ということがまあ多いわけです。 でも、ていねいに書き、読み返していると、 その「当たり前」の中にも 「あっ、なるほど。そういえばそうだよな」 という発見があちこちに出てきます。 それが何ともいえず気持ちよいのですね。

「知識が増える」というのとはちょっと違いますね。 発想が変わるというか、 いままで自分の目の前に見えていたものに新しい光が当たるというか、 そういう感じがします。

『暗号技術入門』のときも思ったのですが、 「あっ、なるほど」とか「そういうことだったのか」という感覚って 何にも変えがたい喜びですね。 そういう喜びっていうのは「わかったふりをしない」ことに対する報酬のように思います。

他の人は「そんなこと当たり前じゃん」と言う。でも「わたし」はまだわかっていない。 そういうときに「わかったふり」をしないこと。これはとても大切なことですよね。 自分の頭を使って、納得がいくまで考えること。時間がなくていったん離れるときでも、 「自分はまだこのことはよくわかっていない」と印をつけておくこと。 「でもいつか、何とか理解してやるぞー」と思うこと。 …そういう態度を続けていると、いつの日か本当にわかったときに、大きな喜びが得られるように思います。 その喜びは、他の誰にも奪われることのないものですね。

…というような話題がお好きな方は、以下もどうぞ (^_^)

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2005年2月5日

書籍『プログラマの数学』への反応 この記事(2005年2月5日23:18)を含む「はてなブックマーク」    

おとといアナウンスした書籍『プログラマの数学』に対して、 みなさんから多数の反応・応援をいただいています。 以下、結城が見つけることができた範囲で、感謝しつつリンクします。

また、メールなどでも多数の方から温かいメッセージをいただいています。 応援ありがとうございます。

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Matzさんのデブサミまとめ この記事(2005年2月5日21:45)を含む「はてなブックマーク」    

Matzさんのデブサミまとめを興味深く読む。 以下は、触発されて書いた結城の個人的なメモ。 思いつくまま書いているので、Matzさんの記事やデブサミとは関係ないものも含んでいる。

では、仕事に戻らねば。 『プログラマの数学』の初校を読んでいるのだ。ルンルン♪

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土曜日 この記事(2005年2月5日17:12)を含む「はてなブックマーク」    

今日は何だか次男とべったり遊んだ一日でした。

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2005年2月3日

書籍『プログラマの数学』 この記事(2005年2月3日00:00)を含む「はてなブックマーク」    

結城浩です。2005年3月下旬刊行予定の最新刊『プログラマの数学』のご紹介をします。

プログラマの数学』は、 プログラミングに役立つ「数学的な考え方」を学ぶ入門書です。

タイトルが示すように、本書の主な対象読者はプログラマですが、 実際にコードを書くプログラマだけではなく、 論理的な考え方や離散数学的な感覚を必要とするシステムエンジニア(SE)にも、 有意義な本です。 C言語風の例が2, 3出てきますが、 読むために特定のプログラミング言語の知識は不要です。

また、ITの分野に直接かかわりがない方でも、 数学に興味を持つ方、知的好奇心を持っている方なら どなたでも楽しめるように書きました。

本書は、定義や証明で埋め尽くされている数学の専門書ではありません。 読者をしりごみさせるような難しい数式はいっさい出てきません。 前提とする知識は+−×÷だけです。 ちょっと踏み込んだ内容(累乗・階乗・対数など)に触れるときには、 必ずていねいな解説を行っています。 ∑や∫はまったく出てきません。

難しい数式の代わりに、わかりやすい図がたくさん出てきます。 たくさんの図を通して抽象的なイメージもつかみやすくなっています。

また、各章には、クイズやパズルもたくさん出てきます。 でも、単におもしろおかしいクイズ・パズルの本ではありません。 問題を通して、楽しみながら「数学の考え方」をしっかり学べるようになっています。

内容も決して「いいかげん」なものではありません。 数学的にも「嘘」はなく、また、現代の情報科学や計算機科学を学ぶ上で 常識として身につけるべき内容をカバーしています。

本書は、高校や大学の情報・数学系の参考書としての役割も果たせると、 自信をもってお勧めできます。 「数学に関心を持ってもらう呼び水」として用いることができるでしょう。 本書を読んでくださった高校や大学の先生からは 「非常に面白い」「学生に読ませたい」 「考えることの楽しさを味わえるので、近年の「理数系離れ」にも役立ちそう」 といったコメントをいただいています。

本書を通して、 数学が持つ美しさと楽しさの一端に触れてもらえれば、 著者としてこれ以上の喜びはありません。

『プログラマの数学』は、2005年3月下旬刊行予定です。 どうぞよろしくお願いいたします。

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2005年2月1日

初校 この記事(2005年2月1日10:06)を含む「はてなブックマーク」    

今日から2月。

初校が今週末くらいに出てくるらしい。とっても楽しみ。 2月はこの本の初校と再校で忙しくなりそうです。 3月中にはめでたく出版の運びとなると思います。

「どんな本ができるのですか?」 というお問い合わせをいただいていますが、 価格や発売時期などがもう少しはっきりしてから、 詳しい情報をアナウンスしたいと思います。 もう少々お待ちください。

ところで。

私は繰り返し繰り返し証言したいことがあります。 それは、自分がたくさん本を書くことができるのは 「神さまが祈りに応えてくださったゆえである」 ということです。

現在、私は当たり前の顔をして書き下ろしの書籍を書いていますが、 はじめての本がいちばん大変でした。いまからもう12年以上(!)も前のことになります。 はじめての本を書いているとき、 私は、風の吹き抜ける駅のホームで電車を待ちながら必死で神さまに祈っていました。

「神さま、どうか本を書かせてください。 神さま、どうかこの本を完成させてください。 あなたが始められたことですから、あなたが成し遂げてください。 お願いします。神さま。必要な力を与えてください。必要な力はすべて与えられると信じます。 神さま、どうか、いま書いている本を完成させてくださり、 読者に届けてください。イエスさまのお名前によって、信じてお祈りします。 アーメン!」

神さまは、私のこの祈りを聞いてくださり、 無事に初めての本を完成させてくださいました。 その本が『C言語プログラミングのエッセンス』です。 結城のサイトにつけられている"The Essence of Programming"という副題(?)は、 この書名にちなんでつけたものです。

私は、神さまが本を完成させてくださった恵みを決して忘れません。 ほんとうに感謝しています。 私自身の力はほんとうに小さく、はかないものです。 しかし、神さまが祈りに応えてくださり、 私の祈り以上のものを与えてくださり、 私の一家を支えてくださっていることをここに「あかし」します。

私が祈った祈りがすべて「かなう」とは限りません。 神さまは飼いならされたライオンではないからです。 でも、神さまはすべての祈りを聞いていてくださり、 最善を成してくださると信じています。 かなえられなかった祈りについては、 もっとよい道を神さまが備えてくださっているのだと信じています。 そして、私は、かなえられた祈りを決して忘れず、いつも感謝したいと思っているのです。

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