「数学ガール」シリーズ第1弾。
ミルカさん、テトラちゃん、そして「僕」。
三人の高校生が、学校の枠を越えた数学に挑戦します。
数学クイズが好きな一般の方から、理系の大学生、社会人まで楽しめます。
書名 | 数学ガール |
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著者 | 結城浩 |
出版社 | SBクリエイティブ |
発売日 | 2007年6月26日 |
ページ数 | 344 |
ISBN | 978-4-7973-4137-9 |
数学は好きだけれど、人付き合いはちょっと苦手な「僕」は、高校に入学した初日に、数学が得意な才媛・ミルカさんに出会う。「僕」とミルカさんは放課後の図書室で、数学の問題に取り組む。ミルカさんは、エレガントな解法で「僕」を圧倒する。
一年後、「僕」を追うようにして後輩の元気少女・テトラちゃんがその輪に加わる。数学がなんとなく《わかってない感じ》がするテトラちゃんは、先輩の「僕」に勉強の仕方を尋ね、次第に数学のおもしろさを理解していく。
村木先生が出題する数学の問題に、三人がそれぞれの持ち味でチャレンジ。そのうちに三人の関係は不思議な展開を見せ始め…。
放課後の図書室といえば、やっぱり数学だよね!
心ときめく数学の世界をあなたに。
2002年から結城浩のWebサイトで公開されてきた「数学ガール」は、読者からの熱いエールで書籍化が実現。それ以来、数学青春物語の代表作となりました。
本書は、三人の高校生が数学の問題に挑戦する物語。題材は「素数」「絶対値」という基本的なものから「フィボナッチ数列」「二項定理」、「無限級数」や「テイラー展開」、「母関数」まで多岐にわたっています。
読み物形式でありながら、取り扱う数学的内容は本格的。数学クイズが好きな一般の方から、理系の大学生、社会人まで幅広い読者に楽しんでもらえる数学物語です。
数式が苦手でも大丈夫。登場する高校生自身も数式で悩み、ああでもない、こうでもないと読者と思いを共有します。数式が追えなくても「旅の地図」と称した概念図で読者さんの理解を助けます。
《数学は、時を越える》をテーマにおいた本書は、本格的な数学の奥深いおもしろさをすべての読者に提供するでしょう。
あなたへ
プロローグ
第1章 数列とパターン
第2章 数式という名のラブレター
第3章 ωのワルツ
第4章 フィボナッチ数列と母関数
第5章 相加相乗平均の関係
第6章 ミルカさんの隣で
第7章 コンボリューション
第8章 ハーモニック・ナンバー
第9章 テイラー展開とバーゼル問題
第10章 分割数
エピローグ
あとがき
参考文献と読書案内