「数学ガール」シリーズ第3弾。
三人の高校生と一人の中学生が、学校の枠を越えた数学に挑戦します。
今回のテーマは数理論理学。
《数学を数学する》感覚をお楽しみください。
数学クイズが好きな一般の方から、理系の大学生、社会人まで楽しめます。
書名 | 数学ガール/ゲーデルの不完全性定理 |
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著者 | 結城浩 |
出版社 | SBクリエイティブ |
発売日 | 2009年10月26日 |
ページ数 | 408 |
ISBN | 978-4-7973-5296-2 |
本書のメインテーマは「ゲーデルの不完全性定理」です。
ゲーデルが20世紀に証明した「不完全性定理」は、数学の世界に大きな衝撃を与えたのみならず哲学にも大きな影響を与えました。
数学は不完全なのか? もしも数学が不完全だとしたらそれは理性の限界を示すものなのか? そもそもゲーデルはいったい何を証明したのか?
本書『数学ガール/ゲーデルの不完全性定理』では、不完全性定理の意味を理解するため、集合と論理を基礎からていねいに学びます。
本書で取り扱う題材は、「正直者は誰?」「$0.999\cdots$は$1$に等しいか」といったクイズ的なものから、「数学的帰納法」「ペアノの公理」「$\varepsilon\delta$論法」「公理と定理」「数学における証明とは何か」「無限」といった深いテーマまで、多岐にわたります。
前著同様、ぼくと、三人の数学ガール(天才少女ミルカさん、元気少女テトラちゃん、妹キャラのユーリ)が大活躍します。
前著の読者はいうまでもなく、「ゲーデルの不完全性定理」に関心をもつ読者や、数学愛好家など、すべての数学ファンにとって、最良の一冊です。
あなたへ
プロローグ
第1章 鏡のモノローグ
第2章 ペアノ・アリスメティック
第3章 ガリレオのためらい
第4章 限りなく近づく目標地点
第5章 ライプニッツの夢
第6章 イプシロン・デルタ
第7章 対角線論法
第8章 二つの孤独が生み出すもの
第9章 とまどいの螺旋階段
第10章 ゲーデルの不完全性定理
エピローグ
あとがき
参考文献と読書案内